昨年の参拝ですが
埼玉県 前川神社へ行ってきました
主祭神 勢貴大明神
多岐都比売命(たきつひめのみこと)
多紀理毘売命(たきりびめのみこと)
狭依毘売命(さよりびめのみこと)
相殿神
大日靈尊(おおひるめのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
宝永7年(1710年)に別当東福寺盛覚が記した『縁起』(当社蔵)によると、神社御祭神は延喜式神名帳武蔵国足立郡4座の内の「多気比売命(たけひめのみこと)」であると伝えており
文政13年(1830年)に完成した『新編武蔵風土記稿』によると、祭神は「多気津姫命」としており、長い歴史を経て「多気比売」が「多気津姫」、「多岐都比売」へ。
また、「女神」、「水徳の神」という共通項から現在の御祭神に変遷していったことが推察される
『縁起』には永正9年の雷火によって縁起、証文等を焼失した為、京都の吉田家を訪ね、神祇管領長上従二位侍従卜部朝臣兼敬より正一位勢貴大明神の宗源宣旨、宗源祝詞(共に当社蔵)を頂戴した旨が記載されており、これを機にそれまで堰社・関社(せきしゃ)と称していた当神社名を勢貴社(せきしゃ)と改めたとされております。
古代入間川(現荒川)の自然堤防上に水難守護の為に奉斎され、低地にあった当地域を洪水よりお護り頂いたとされています。
大神様は荒振る河川を鎮め、洪水を塞ぎ止めた御神徳から厄災難・障害を塞ぎ(防ぎ)止め、心願を成就させる「塞神(さいじん、ふせぎがみ)」と称えられて参りました。「ふせぎ」とは一般的に「禦(ふせ)ぎ」「防(ふせ)ぎ」と表しますが、当神社では「厄災難を塞いで、防ぐ」御神徳より「塞(ふさ)ぎ」を「ふせぎ」とお読みしております。
その他の伝承に「文蔵村(現さいたま市南区文蔵)の氏神社(十祖神)が洪水の度に流されて前川の不利(きか)ずの堰に漂着。二度は文蔵村に返したが、三度目はよほど前川に留まりたいのであろうと拝察し、勢貴社(現前川神社)内に奉斎した。はじめ、氏神社(十祖神)は別殿であったが、社殿の老朽化により宝暦の頃(1751~64年)勢貴社本殿に合祀した。」とあります。洪水時、前川の堰に漂着したお社の光景が、神様自ら堰の一部となって洪水を塞ぎ止めようとするお姿に見え、「塞」の信仰を更に篤くしたとされております
神社由緒より
身舎の全面に向拝を付した板葺きの流造一間社
川口市指定文化財に指定された川口市内最古の建造物です
大鳥居
神社境内
御拝殿
社号額
龍口
ネコのおみくじです
ふくろうの置物が有りました
立派な神輿が・・・
御朱印頂きました