北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのお父さん、横田滋さんが5日に87歳で亡くなられました。ほぼ娘を探し続ける半生でした。心からご冥福をお祈りします。

 

 

めぐみさんはおそらく北朝鮮で自分の家族を持ち、自身も責任ある立場にあるのかもしれません。北朝鮮が小泉元首相交渉時にめぐみさんを返還しなかったのは、彼女が国家の重要なポストにいたためかもしれません。今考えられる唯一の希望は、横田さん家族の発信が何らかの形でめぐみさんのもとに毎回届いていることです。家族とはたとえ会えなくても、元気でやっていたり、自分の事を気にかけて、まだ愛してもらっていることがわかるだけで何とかやっていけるものです。

 

弟さんの会見を聞くと、あまりマスコミに好意的でないような気もします。弟さんにとって、両親の健康を思えばマスコミは大変なストレスだと容易に推測できます。しかし両親は元気な姿で頻繫にカメラやマイクの前に立ち、嫌な顔もせずインタビューに答えてきました。娘を返したい熱意もあると思いますが、いちばんの理由はマスコミに露出することでめぐみさんへメッセージが届くことを期待しているのだと私は思います。

 

私の息子は野球の強豪校へ通っており、日本で野球部の寮で暮らしています。入学以来、もちろんいろいろ心配な事はありましたが、どうしても心配なら日本出張のついでにこっそりグランドを覗いて、しっかりやっているか確かめたらいいと気楽に構えていました。実際、何度かグランドへ練習を見に行って、また出張先に仕事に戻るというようなことをしていました。ただ子供は見に来ていることは知っていたようです。こっちは隠れているつもりでも、見つけて教えにいく仲間の部員がいるんだそうです。

 

そして今年は高校三年最後の年、上級生親に気を使うことなく、頻繁にグランドへ行こうと思っていた矢先のコロナです。

 

グランドへ行くどころか日本へ帰ることもできなくなりました。甲子園の目標すら無くなりました。物理的に家族と会える手段が無いというのは経験したことのないことで、これは本当に不安になるものです。以前は息子とのラインのやりとりは小言を送って既読スルーが定番でしたが、コロナ後のラインはなんとなく会話が続くようになりました。

 

横田さんご家族の言葉がどんな形でもいいからめぐみさんに届いていることを望みます。名前のとおり、家族からの愛情だけはとてもめぐまれていることだけは分かっているといいですね。