2000年初頭から、グローバリズムは官民あげて神話のようにもてはやされてきました。しかしそれも崩壊し、新たな時代がやってくると予測します。
第二次大戦後、帝国主義が崩壊し、日本はもちろんの事、東南アジアに拠点を持っていた欧州諸国も国力を失っていきました。その代わりに台頭してきたのが共産主義で、アメリカを代表する資本主義陣営とソ連を代表する共産主義陣営に分かれ、冷戦の時代が始まりました。
日本にとって身近な共産圏は中国でしたが、一般の日本人はそれほど共産主義に対して脅威や嫌悪を感じていなかったと思います。日本自身が社会主義要素を大いに含んだ構造の国であったのもその原因とも思いますが、戦後の日本人の一番のイデオロギーが反戦だったからです。反軍国主義、反帝国主義の概念は、近隣諸国に付け込まれたりはしたものの、高度成長に注力し、大いに経済発展をとげました。
そして日本はバブルを迎え、没落などは一糸も考えられない時代に突入します。そんな時、私がショックを受けた事件は、1989年ルーマニアのチャウシェスク大統領夫妻の処刑でした。民主化運動の波はあっという間に広がり、チャウシェスク大統領夫妻は逃亡を試みましたが軍に拘束され、裁判を受けたその日に夫妻は公開処刑されました。
これは共産主義が事実上崩壊した瞬間です。このような瞬間的な革命はこれから世界中で起きる時代がくるかもしれません。ルーマニアの革命以降、中国や北朝鮮も国力至上主義へとシフトしていきます。
現在のグローバリズムが進化したきっかけは、EUの通貨政策もありますが、いちばん大きな要因は中国の外資誘致政策です。世界の製品の生産拠点はほぼ中国に独占されています。その一方国際金融の実態はほぼアメリカに握られています。
今回のコロナがきっかけで人の行き来が大きく制限されるようになりました。ヒトとモノとカネが分断されようとしています。出入国の制限はすぐに回復する見込みはありませんし、各国の航空会社は政府からの支援で何とか持ちこたえている状態です。今後も人々の往来は従来のように自由で活発ではなくなるでしょうし、個人や企業単位のグローバリズム自体が事実上停滞する事態になります。
しかし人々がそれほどの危機感をまだ感じていないのはなぜでしょうか?それは今のところSNSという手段でテレワークや授業や買い物ができるからです。しかし何かの要因で海底ケーブルや衛星が破壊され、SNS自体が無力になった時はどうなるでしょうか?中国を見れば、SNSを制限することはいとも簡単な事です。人の移動が制限された後に情報が遮断された場合、どのような人が生き残っていけるかを今のうちから考えておくべきと思います。
ふたたび行動力と人脈と知識の時代が来ると私は思っています。AI以上の予測知能を持たないと生きていけなくなる時代が来るかもしれません。
