土曜日の朝は、毎日放送ラジオ朝5時に「しあわせの五七五」という番組にダイヤルをあわせます。
視聴者から応募された川柳が紹介されます。

出演:近藤勝重(毎日新聞・特任編集委員)
水野晶子(毎日放送アナウンサー)

今週の特選5句

無言でも 慰められた 犬の目に  大阪市 ラ・ラ・ラ・ラブソング
 
おっちゃんと 言われおばちゃん 振り返り  藤井寺市 ひろりん
 
咳をして アクビしてたら 12月  大阪市 テコ&コテ
 
自分好き だって付き合い 長いもん  大阪府 然心爛漫
 
言い訳の ような足音 帰宅する  池田市 背黄青鸚哥



水野晶子アナが 
皆さんに「まだ」と「もう」を使って一句ひねってください、とお願いしましたところ、びっくりするほど多くの作品を寄せて頂きました。こんな難しいお題で申し訳ないかな?と案じていたのですが、逆に皆さんの発想力を刺激したのかもしれません。
 
 さて、皆さんから頂いたのは・・・

年齢(とし)聞かれ まだともうとを 使い分け」(競馬王)
「まだいける 思てるうちに もう終い」(マほうツかイの弟子希望)
 年齢に関する句を多く頂戴しました。

 「もう60 故郷(くに)に帰れば まだ60」(佐野の興ちゃん)
 勤め先で定年を迎える60歳といっても、故郷に帰れば、若造なんですよね。
 
「まだ早い お見合い気づきゃ もう来ない」(竹田の雲海)
ハイほんと、そうでした。

 「まだ買います もうやめますか 養毛剤」(松村和子)
「もう抜けた まだまだ抜ける 俺の髪」(風来坊)
 毛髪関係も、来ましたねえ。

  頭は頭でも、頭にきたのは、こちら。
「まだ議論すべき法案もう可決」(味屋パー助)
 このところの国会って、一体どうなっているのでしょう!

 「まだかいなもう出来るから妻化粧」(うさこ)
 男と女には「まだ」と「もう」の深い溝があるのですねえ。

 「起きる」を「食う」に替えると、こうなりますか。
「まだ食ってもう食っている秋の妻」(和泉雄幸)

皆さん、うまいもんですね。