JRの乗車券は「途中離脱」が可能である!

「途中離脱」とは、例えば東北新幹線で東京から仙台に行く場合に「東京(都区内)→仙台(市内)」という乗車券を券売機で普通に購入したとする。JR線に東京から乗車して郡山で一度下車し、郡山から福島はJRを使わないで(例えば車で移動し)、福島から再びJR線に乗って仙台まで乗車する場合、最初に買った「東京(都区内)→仙台(市内)」の乗車券は有効で、「東京~郡山」と「福島~仙台」に乗車できますよ、ということ。

つまり、「途中下車」したうえで、さらに先の駅から再び乗車するということですね。

営業キロが100キロまでの乗車券は途中下車できないとか、東京都区内と記載された切符は都区内で途中下車はできないとか、後戻りしてはいけないとか、途中下車と同じように細かいルールはあるけどね。

 

一方、新幹線特急券は「下車前途無効」と記載されており、上記の例で、「東京→仙台」の新幹線特急券を購入した場合、郡山で降りてしまえば自動改札機で回収されてしまい、再び新幹線に乗るためには新しく新幹線特急券を買わないといけない。

 

さて、この乗車券の「途中離脱」ルールを覚えておくと、おトクなのである!

今回、「途中離脱」を駆使して、本八戸→八戸~(途中離脱)~二戸→東京というルートで乗車!

その証拠に、1枚目の写真のとおり、自動改札機のない本八戸駅で「入鋏済」のスタンプが押印され、八戸で下車し、二戸で新幹線改札を通った記録が印字されてるでしょ!

八戸市の中心である本八戸でうまいもの食べて一泊し、翌日は八戸で途中下車して八食センターでうまいもの食べて観光して、在来線で金田一温泉へ移動して温泉宿に一泊し、翌朝は温泉宿の送迎バスで二戸駅まで送ってもらって二戸から新幹線に乗車とかね!うまいもの食べて温泉入って、もう最高だよね!!

 

 

途中離脱のメリットは以下のとおり。

 

①往復割引の適用により安くなる場合がある

今回の例の場合、東京都区内~本八戸は601キロ以上なので往復割引が適用され、乗車券は往復で17620円である。

一方、途中離脱可能というルールを知らず、「東京→本八戸」「本八戸→八戸」「二戸→東京」と乗車券を分けて購入してしまった場合、乗車券は9790円+190円+9790円=19770円となり、2150円も割高となってしまう。

 

②片道運賃でも安くなる場合がある

本八戸→東京の片道乗車券は9790円、本八戸→八戸・二戸→東京の片道乗車券は9790円+190円=9980円。わずかの差ではあるが、途中離脱で片道乗車券のほうがおトクである

 

③JRではない路線も組み合わせた様々な鉄道の旅の選択肢が広がる

今回の八戸~二戸の離脱なら青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道に乗車できるし、福島~仙台間を離脱して阿武隈急行に乗車できるし、もちろん他社線に乗車する運賃はかかるけど、最終目的地の途中にある他社線が楽しめちゃう!

 

④急な予定変更にも対応できる

最初から途中離脱する予定ではなくて、単純に東京と本八戸を往復する予定だったのだが、急きょ予定が変わった場合でも、この途中離脱ルールを知っていると、払い戻したりきっぷの変更をすることなく、乗車券を利用できる!

 

 

ということで、「途中離脱」を是非使ってみてね!!