JRのダイヤ改正がこれだけニュースになり話題になるなんて珍しいですよね。
「改悪」になる自治体の首長らが猛反発をしていますが、であればJRとしては逆に「改善」になる部分をもっとアピールしたらいいと思うのですが、「改善」部分があまり聞こえてこないですね。
だから、JRとしては、もっと「改善」をアピールしたらいいのに!と思います。
今回特に問題になっているのは、停車駅が多くてそれほど時間短縮にはならない蘇我6時台に発車する快速2本のほうではなく、蘇我7時台に発車する通勤快速2本のほうですよね。だから、通勤快速を各駅停車化することのメリットを説明すると。
改善されるのは、通勤快速が各駅停車となったことにより、千葉みなと~二俣新町間の乗車機会が増え、しかも列車が等間隔に近くなる、そしてこの区間は平日7時頃から9時頃まで各駅停車しかないため通勤快速に追い抜かれないぶん所要時間短縮のメリットがある、3つもメリットがあるんですよ、だと思います。千葉市長は反発しているけど、習志野市長や船橋市長が反発していないのは当然ですよね。
海浜幕張・新習志野・南船橋あたりは駅近にマンションも建設されてきて、都内への通勤・通学客も一定程度います(南船橋駅直結でダイソーとか生活必需品が買える商業施設が出来ていることからも、周辺の様子がうかがえますね)
それなのに、通勤快速が通過する時間帯は、次の列車までかなり間隔の空く時があります。
例えば、海浜幕張駅を見ると、7時50分発の普通東京行の次は8時1分発の普通東京行となり、11分間隔。しかも7時50分発は新習志野で、8時1分発は新浦安で通勤快速に追い抜かれるため東京方面への所要時間が長い。
例えば、新習志野を見ると、7時49分発の普通東京行の次は8時0分発の普通東京行となり、11分間隔。
ということで、プレスリリースによれば減便は1本しかないらしいので、通勤快速通過駅は朝ラッシュ時の列車が1本増えるので、この11分間隔がもう少し平準化され等間隔化され、便利になるということだ!
いっそ、「新習志野駅のダイヤ改正前後の駅時刻表の対比表」「海浜幕張駅のダイヤ改正前後の駅時刻表の対比表」を発表して、「ほら、駅によってはこんなに便利になるじゃん!」ってのを発表すればいいのに!
JRの発表によれば、通勤快速の利用者数は7割くらいなので、全て各駅停車にすることにより平準化したいとのことですよね。2023年5月発表の令和4年度「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」によれば、文句を言っている一宮町にある上総一ノ宮の乗降客数は4,746人、これに対して海浜幕張は87,792人、だったら京葉線の通勤快速の通過駅の利用者の利便性アップしたほうがいいよね、って話になりますよね。。。一宮町がすべきは、JRに文句を言うことではなく、車よりも鉄道を利用しましょう、ってことのような気がしなくもない・・・
あとは、落としどころとしては、現行ダイヤの勝浦6時25分始発・東京8時26分着の通勤快速が、上総一ノ宮6時53分始発・東京8時38分着になってしまったことの代替手段として、特急わかしお4号(勝浦6時44分始発・東京8時25分発)を新設しているので、わかしおやさざなみの期間限定割引キャンペーンをするくらい??
*おさらいすると、下記の千葉支社のダイヤ改正のプレスリリースから朝ラッシュ時の上りについて読み取れるのは、以下の3点。
・①現行ダイヤの蘇我7時44分発の外房線から直通の通勤快速は各駅停車とする。
・②現行ダイヤの蘇我7時58分発の内房線から直通の通勤快速は各駅停車とする。
・③利用状況に合わせた運転本数見直しとして、1本減便とする。ただし西船橋方面からの列車は減便されない。(=ということは、蘇我始発の東京行の列車が減便になると推測される)
<JR東日本 千葉支社 2024年3月のダイヤ改正について>