日本プロ野球は2011年に引き続き、今年も延長戦は3時間30分を超えて新しいイニングに入らないというルールが適用されることになりました。

電力事情を考慮しての決定みたいですが、個人的には不要じゃないかと。理由は、以下の3点ですね。


電力使用量ピークの時間帯ではないので無意味

昨夏の電力使用量のピークの時間帯は午後1時・2時でしたね。一方、プロ野球は、デーゲームだと午後1時・2時くらいに開始、ナイトゲームだと6時頃開始。そうすると、延長戦の3時間30分に到達する時刻は、デーゲームだと午後5時・6時、ナイトゲームだと9時半頃ですね。
電気は基本的に作ったら溜めておけないわけで、ピークでない時間帯に節電してもあまり意味がありません。


むしろ長時間化のおそれ

2011年、中日の落合監督が引き分け狙いで3時間半を経過させようと、チンタラ歩いてマウンドに行ってランナーもいないのにゆっくり時間を使ってライトを交代させて3時間半引き分けに持ち込んだ挙句、それについて試合後記者に問われると「ルールを作った奴に言ってくれ」というような発言をして、物議をかもしましたね。このように、形成不利で引き分けで御の字というような状況の場合、今年は落合は居ないけども、そういう遅延行為をするチームが現れれば、本来3時間半を待たずに決着したかもしれない試合が無駄に長時間かかる可能性があります。


引き分けが多くなりすぎて面白味がない

野球観戦に行って、引き分けで帰るのって、何か微妙じゃないですか?

元々引き分けの多いサッカーなどとは違って、野球って勝敗が決するものですよね?

そりゃあメジャーみたいに日付が変わるまで延々とやる必要はないけど、12回迄やって欲しいよね?




もちろん地球環境のためにも節電は良い事です。

でも、節電したいなら、イニング交代に時間制限を設けるとか、イニング途中での投手交代の回数に制限を設けるとか、試合時間の短縮を徹底するほうが意味があると思うんですがねぇ。