今年から導入された、プロ野球のビデオ判定について、早速今週末に3件も適用されました。
①3月27日 ヤクルトのガイエルのフェンス際への打球が二塁打判定→ビデオにより本塁打判定に変更
②3月28日 ロッテの西岡のライトポール際への打球が本塁打判定→ビデオでも変更なく本塁打判定
③3月28日 横浜のカスティーヨのフェンス際への打球が二塁打判定→ビデオでも変更なく二塁打判定
今回、問題にしたいのは②の事例。
トゥエルビの野球中継で生で見ていたのですが、はっきり言って、スローVTRではなく生の映像の時点で明らかに本塁打でした。そんなに真剣に見ていたわけではないけどそれでも完全にライトポールの内側を通っている本塁打でした。しかも打球が低いから、ポールの内側かどうかもちゃんと見ていればわかる打球。
なのに、日ハムの梨田監督が主審に抗議に言って、結局ビデオ判定することに(今日のスポーツ紙ではあくまで審判の判断によりビデオ判定したと、審判は言ったらしいですが)。
案の定、ビデオ判定によっても本塁打は覆らず。
この事例の何が問題かと言うと、以下の2つです。
(1)1%でも覆る可能性があるなら何でもかんでも抗議に行く監督が出るんじゃないかという問題。
よく、空振り三振かどうか微妙なハーフスイングで、主審の判断で空振りを取った場合、「何で一塁(三塁)審判に聞かないんだ」と抗議している打者をよく見かけます。それと同じで、「なぜビデオ判定しないんだ」という抗議が増えるんじゃないかと。
(2)本塁打打たれた後に一呼吸置くことの代替で、抗議に行く監督が出るんじゃないかという問題。
本塁打を打たれた後に、一呼吸置くために、投手コーチがマウンドに行くことがありますが、それの代替として抗議に行く監督がいるんじゃないかと。
この西岡の打球で、ビデオ判定で本塁打とされた後、ロッテの西村監督が何か審判に言いに行きました。あれは明らかに本塁打で不要なビデオ判定だということに対する抗議のように見えました。
ということで、本当に微妙な場面ではビデオ判定しても良いと思うんですが、ビデオ判定を待っている間はファンとしては興ざめですね。。。