11月3日に行われたアメリカ大統領選挙は、稀に見る接戦になった。最終的には激戦州を押さえたバイデンが勝利した。負けたトランプは敗北宣言をしないで、郵便投票に不正があったと訴えて、法廷闘争に舵をきった。諦めが悪い事だが、自己中心主義の彼らしい。7100万の得票を得たことは事実で、彼の四年間の政治が、かなりの支持があったことは否めない。あらゆる面で、敵を作っていた。移民、黒人、貧困層、女性など白人の保守層にとって下に見下していた者への差別。それは国民のかなりの人々にある潜在意識が表に出てきたものであろう。制度や法律で人権が保障されても、自分に不利益が生じると、妖怪の如く表れてくる。だから、どちらかの側についたら利益があるのかと思案していく。権力を持つ者に従えば、安心と感覚的に判断すれば、何も考えないで生活する。対岸の火事と見なして暮らす。だからこそ、日々の問題意識を持ち、想像力を持ちながら思考して議論していく事で巻き込まれない側にいれる。