こんにちは。
中学受験プロ家庭教師のチャーリーです。
今回のテーマは「海水を飽和する」です。
問題
海水の濃さは約3.5%です。今、20℃の3.5%の食塩水が100gあるとします。この食塩水にあと何gの食塩をくわえれば、飽和しますか。答えは小数第一位を四捨五入して整数で求めなさい。ただし、20℃において、食塩は水100gに対して35.8g溶けるものとします。
(2018年度 芝中 第2回 )
➡この問題の着眼点は、食塩水にふくまれる水の量を求めることです。
20℃の3.5%の食塩水100gの中には、食塩は3.5g(100×0.035)溶けています。
水は96.5g(100-3.5)ふくまれています。
20℃の水100gに食塩は35.8gまで溶けます。
20℃の水96.5gには食塩が何g溶けるかを求めます。
「水に溶ける食塩の量は水の量に比例する」ので、次の比例式が成り立ちます。
100:35.8=96.5:□
□=35.8×96.5÷100=34.547=約34.5g
水96.5gには食塩は34.5g溶けることがわかります。
すでに食塩は3.5g溶けているので、31g(34.5-3.5)食塩を加えれば飽和します。
食塩は水の温度が低くくても比較的多く水に溶けます。
上の問題の場合、20℃の水100gに35.8gまで溶けます。
20℃の3.5%の海水ならあとまだ31gの食塩を水に溶かすことができます。
ただし、食塩は水の温度を上げても溶ける量はあまり変化しません。
ですから海水から食塩の結晶を取り出すには食塩水の温度を下げる方法は使えません。
海水から食塩の結晶を取り出すには海水を蒸発させます。
かつて瀬戸内海に多く見られた塩田はこれを利用していました。
「伯方の塩」は有名ですね。
【水溶液の濃度計算のポイント】
①水に溶ける食塩の量(重さ)は水の量(重さ)に比例する。
②海水(食塩水)の中にふくまれる水の重さを求める。
③100gの水に溶ける食塩の量(溶解度)を基準にして、②で求めた水の量から比例関係を使って求める食塩の量を計算する。
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