知り合いに甲状腺の専門医を紹介してもらった。
後悔したくないから、専門医の扉を叩いた。セカンドオピニオンだが、
主治医の紹介状はもらっていない。なので通常の保険治療だ。
甲状腺といえば表参道の伊藤病院が有名だ。だが、広島県からはさすがに
遠い。広島には専門医は少ないと思っていたのだが、広島は太平洋戦争で広島は原爆
を落とされ、何十万人もの命が奪われた。
そのことで甲状腺被曝を研究している研究者も多くおり、その中には医師も
いる。
今回はその医師に診察してもらった。開業医なので大学病院よりも検査項目
が多く、説明もしっかりしているような気がする。
血液検査、心電図、エコー検査、細胞診。細胞診で2箇所取られた。
病原巣以外にリンパも細胞診をするらしい。
CT検査を12月に受けたのだが、造影剤が使えないので、造影剤が使える
点滴をうち、CT検査も実施した。これで癌がどこまで転移しているのかが、
PET検査とともにわかる。
そして気管に転移していた。声は手術して気管を一部取ってみないとどうなるかは
分からないが、治る可能性は低い。一生嗄声のままだ。
ただ、左だけ反回神経麻痺なので、右側ががんばれば少しは回復するだろうと。
結果だけみれば大学病院と同じ結果だ。あとはセカンドオピニオンで手術するかどうか。
大学病院の病理検査では乳頭癌なので、まだ安心はしていないが、乳頭癌でも進行
がはやければ未分化癌に転移している可能性も否定はできない。
もう考えるのもムダだし、自宅にいても退屈だ。病気休暇は3ヶ月まで。
その後は有休を使い、終わったら1年半は給料が出るが3分の2,ボーナスも3割だ。
退院したあと、薬が合わないとか合併症の可能性があるので、いったん職場に復帰
することにした。入院の直前まで働き、そして癌を克服し、声も再建させる。
自分の復活が、数少ない男性の甲状腺癌と反回神経麻痺を患った人の成功例に
なるようがんばります。
それにしてもCT検査、腕の甲に造影剤を入れられる。腕の甲が痛い。