今季は18年ぶりにリーグ制覇した我等が阪神タイガース。我々も久々の歓喜に酔いしれましたね。

圧倒的な投手力だけでなく、課題だった得点力もリーグトップに躍進し、攻守に隙のないチームになりつつあります。

さらにチームを充実していくために、選手個々のレベルアップはもちろん、ドラフトや外国人補強でのチーム力アップは必要です。


そして今年のドラフトまで約3週間となりました。先取金曜日、野球太郎の「ドラフト直前大特集号」が発売になりました。
今年の表紙は、東洋大・細野晴希投手。左腕から158キロの剛速球を繰り出すアマ最速左腕。今ドラフトでも注目を集めている選手の一人です。

今年のA評価は上から、東洋大・細野、青山学大・常廣、花巻東・佐々木、大阪桐蔭・前田、ENEOS・度会、國學院大・武内の6人。トップ10は続いて、明治大・上田、青山学大・下村、中央大・西舘勇、広陵・真鍋の順になっています。

今年も誌面で“モックドラフト”が行われています。モックドラフトとは各球団の情報とネットワークをフル活用して行った、野球太郎独自の仮想ドラフトです。

モックドラフトの阪神ドラフト1位は、東洋大の細野晴希投手を入札しましたが、日ハムとソフトバンクの競合になり日ハムへ。改めて上武大の進藤勇也捕手を獲得しました。
こちらが阪神のモックドラフト全体の結果です。

①進藤勇也 捕 上武大
②東松快征 投 享栄高
③山田脩也 内 仙台育英高
④滝田一希 投 大阪桐蔭高
⑤平田大樹 外 瀬田工高

個人的な採点では、細野を外したので高得点ではないですが、まずまずの75点くらいです。

投手を1位指名と決めた場合、東洋大・細野に入札して、外れての上武大・進藤の流れは私も同意します。

投手で行くなら、競合覚悟で158キロ左腕の細野か、一本釣り狙いで高校生No.1投手の大阪桐蔭・前田悠伍かでしたが、このドラフトでは広島が前田に入札してきたので、細野で正解でしょう。

まあ岡田監督だからクジを外すのは想定内笑。この時点でトップクラスの投手は全員指名されていたので、最重要ポイントの「次世代の正捕手」の大学No.1捕手の進藤に行くのは私は納得です。

2位で享栄の東松が残っていたなら、獲得するのは当然でしょう。東松は前田と並んで高校生屈指の好投手で、1位指名されてもおかしくない左腕投手です。
でも3位は、まだ投手では亜大・草加、大商大・上田、名城大・松本、野手でも履正社・森田、東海大星翔・百崎らが残っていたので、そちらを優先するべきだと思います。

4位5位は良い選手が残っていたと思うんですが、これだともう一つの最重要ポイントの「剛腕リリーフ」が取れないことになります。

「指名したかったこの選手」というコーナーに、日本通運・古田島投手が載ってますが、このタイプの投手こそ指名しないといけないと思います。

最後に私の希望を書いておきます。
今年の最重要補強ポイントは「次世代のクリーンアップ」「次世代の正捕手」「(抑え候補の)剛腕リリーフ」の3つだと考えています。

「次世代のクリーンアップ」は候補選手がいる年に指名に向かえばいいと思うんですが、今年は花巻東・佐々木麟太郎と広陵・真鍋の二人がいます。
佐々木は10年に一人の超大物ですが、大争奪戦になるのは確実ですし、メジャー志向が強いため、真鍋を一本釣りするのが賢明です。

佐々木の陰に隠れる形になってますが、真鍋も4〜5年に一人の逸材です。佐々木と違って足も速いので外野手に回せるのも利点です。
投手に余裕のある今こそ、1位真鍋、2位進藤で野手の課題を一挙に解決して、3位以下で即戦力リリーフを複数人指名するのが、長い目で見ると正解だと、私は確信してます。3位で甲子園2本塁打の履正社・森田と振り切った指名するのもいいかもしれません。

岡田監督も「阪神だけ高校生野手が育っていない」と常々話しているので、佐々木と真鍋という大器が二人もいる今年こそ獲得に向かうべきです。

でも、自分が監督になったら、やっぱり目先の即戦力を優先しますか、岡田さん?