ハンシンと酒さえあれば 2022秋① | よっすぃ~のブログ

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呑み食い遊びのコラム

阪神タイガースの2022年シーズンが、早くも終わってしまいました。


これだけ圧倒的な戦力を保有していながら、何故このように残念な結果となってしまったのか、じっくり振り返っておきましょう。


まず初回である今回は、最大の問題点であった監督について論述します。



過去20シーズンの阪神の監督とリーグ順位は、下記の通りです。


 2003年 星野 優勝

 2004年 岡田 4位

 2005年 岡田 優勝

 2006年 岡田 2位

 2007年 岡田 3位

 2008年 岡田 2位

 2009年 真弓 4位

 2010年 真弓 2位

 2011年 真弓 4位

 2012年 和田 5位

 2013年 和田 2位

 2014年 和田 2位

 2015年 和田 3位

 2016年 金本 4位

 2017年 金本 2位

 2018年 金本 6位

 2019年 矢野 3位

 2020年 矢野 2位

 2021年 矢野 2位

 2022年 矢野 3位


星野の監督就任に至る経歴については、ここで改めて説明するまでもないでしょう。


岡田は、仰木監督の下でオリックスの二軍助監督を2シーズン務めた後、阪神でも経験豊富な3人の監督(吉田,野村,星野)の下で6シーズンに亘って二軍助監督,二軍監督,一軍コーチを歴任し、指導者として9シーズン目に監督に就任しました。


真弓は、後任者(和田)への中継ぎの意味合いが強いものではありましたが、それでも近鉄での5シーズンに亘る一軍コーチの経験を経て、監督に就任しました。


和田は、1シーズンの選手兼任コーチを含めると4人の監督(野村,星野,岡田,真弓)の下で11シーズンに亘って一軍及び二軍のコーチを歴任した指導者経験を基に、監督に就任しました。


その一方で、金本は指導者としての経験が全く無いまま、監督に就任しました。


また矢野も、その指導者経験の無い金本監督の下で一軍コーチ及び二軍監督を3シーズン務めたのみの経験で、監督に就任しました。


つまり、金本と矢野は指導者としての経験が明らかに不足していました。


阪神のフロントは、本来であれば和田には中村(兼任コーチを含めて一軍コーチや二軍監督を9シーズンに亘って歴任し、90~95年の6シーズン監督を務め、その後に阪神唯一のGMにまで就任した、かつての切り札)と同様に長期政権を担わせる算段だったのでしょう。

だからこそ、和田の想定よりも早かった退任の際には、指導者経験の豊富な人材を監督に迎えて、次期監督候補者の育成も併せて担わせるべきでした。

にもかかわらず、元スター選手である金本を監督にすることによる人気回復を最優先してしまったことが、そもそもの間違いでした。


今回、報道によると岡田と平田が新監督の候補に挙がっていたようですが、もし彼等が監督として適任だと判断するならば、二人とも指導者経験は十分なのですから、7年前(金本就任時)でも4年前(矢野就任時)でも1年前(矢野退任決定時)でも、就任は早ければ早いほどよかったのです。

しかしながら、藤川や鳥谷などは論外として、本当に彼等二人だけが新監督候補者だったのでしょうか?

私には、他に(おそらくは外部/外様に)本命の候補者がいたように思えてなりません。

阪神のシーズン終了まで非公開だったはずの新監督の情報が、どこからのリークなのか、簡単に漏洩したこと自体が大きな問題ですが(岡田側からのリークなのであれば、彼の監督就任は白紙に戻すべきですが)、それ以前に同様の情報管理の杜撰さに起因してもし監督選任の最適解を逸していたのだとすれば、フロントの失態は万死に値すると言わざるを得ません。


岡田なら、スピリチュアルな何かに逃避してしまった矢野よりは、なんぼかましでしょう。

しかしながら彼が、オリックスでの2010~12年の3シーズン、殆どGMに等しい全権監督の地位を与えられながら、全く結果を出せず、強いチームを後に残すこともできなかったことを、決して忘れてはなりません。

彼には、権限と任期を限定して、フロントが手綱をしっかりと握った上で、チームの采配と既存の選手や後任監督の育成に専念させるべきです。


ちゃんとやりさえすれば、ちゃんと勝てるチーム戦力なのですから。