公園の水たまりに雨が落ちて丸い模様ができてる。
それは二階から見おろしてもはっきりわかる。
泳がせて泳がせて疲れさせて戻ってきたときに捕まえる。
ほらなだから言っただろなんてささやいてな。
それがたぶん一番楽だ。
でもあまりねらってやるとうまくいかなかった。
たまたまそれでうまくいくときがある。
だからその方法でばかりやってた。
仲間はおれを天才だと言った。
気がついたらいつもそれをした。
ねらってできるようになった。
前はたまたまだと思ってたけどそうじゃない。
でも不安はある。
それはおれの気持ちの問題だ。
まわりは関係ない。
おれだって自由に泳いで泳いで泳ぎまくって、けっきょくほしかった宝物が何ひとつ得られずにああ疲れただけだったでも楽しかったななんてころがあったんだぜ。
何度も出かけていって、なにも掴めず、心が傷ついて帰ってくる。
それはそれでよかった。
そんなふうにして削りとられたのが今のおれだ。
今それをしたらゲームみたいでつまらないだろうな。
できるようになってからわざわざ失敗する必要はない。
それはそれでよかったなんてどうして感じたんだろう。
なんとなく雨を見てたら思った。
