AKB48総選挙 | ジャスミンライス流星群

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タイガーシノハラ オフィシャルブログ


 なんかのひょうしで早く家に帰った。
 テレビがついててAKB48総選挙の生中継をやってた。
 おれは総選挙っていうのを今まで一度も見たことがなかったんだけど実は前から見てみたかったからすごくラッキーだと思って今夜はずっと見てた。
 会場の日産スタジアムは満員の観客で埋め尽くされていた。
 七万人くらい集まったらしい。

 正直言って、AKB48はもう終わったアイドルグループだと思ってた。
 おれがももクロとか他の女の子に目移りしたので世の中もどうせ興味は分散しただろうと思っていた。
 おれはAKB48にはいつのまにかなんとなくあきちゃったんだ。
 露出度は高いし歌もダンスも秀逸だけど、パターンがいつも同じだとさすがにきびしくなってきた。
 しかも、NMBとかSKEとかHKTとかやたら分裂を繰り返すのでもうよく理解できなくなってきた。みんな素敵な女の子だし応援したい気もするけど、しっかりついていくには時間がなさすぎた。
 おれは好きなことに対してはより完ぺきでありたいし無理だと思ったらすぐに退いたほうがいい。

 まず、人数が多すぎるのはやめてもらいたい。
 おれは日常生活でもひとの顔をなかなか覚えられないのでどんなに若くてきれいな女子でもたくさんいたら区別がつかない。

 でも有名なグループだから近況やスキャンダルニュースなんかはたまに耳にしてた。
 禁止されてる男との交際がばれて地方に飛ばされたとか坊主頭になったとか。
 そりゃそうだ。
 不特定多数の男子を中途半端な色香で惑わせて収入を得ているのだから、世間に特定の男子の存在なんかにおわせちゃだめだよ。
 現実を生きてる男子を甘美な夢に溺れさせて金銭にかえるなんて半端な覚悟じゃ無理だぜ。
 ちゃんとやれ。

 おれが総選挙の中継を見始めたとき、ちょうど10位の発表くらいだった。
 あとはほとんど知ってる子ばかり残ってて、これからおもしろくなりそうだった。
 でも前田敦子はもういないんだなさびしいな、こじはるを昔あんなに好きだったのはなんでだろうな、SKEの松井玲奈と珠理奈は今回はどっちが上かなどっちも好きだけどさとかぼけっと考えながら見てた。
 で、今回はたぶん指原がトップだなとなんとなく感じたんだよ。
 ピンときたんだ。

 五位に篠田麻里子が入って、これでAKBやめるって脱退宣言したのを見て、こりゃまちがいなくトップは指原だと思ったんだ。
 なんにでも流れがあるんだよ。
 おれはいきなりなんとなくしらけて、こりゃ今回ぜったい指原だなと言って風呂にはいったんだ。
 湯船につかりながらiPadで遊んでたら娘のヒカルが飛んできてトップは指原さんだった。なんでパピイわかったのと聞いてきた。
 おれはそんなのあたりまえだろと言った。

 有名人というのは大衆のおもちゃなんだから、あきられないおもちゃであり続けるためには謎めいてなけりゃだめなんだぜ。
 大島優子とか渡辺マユユとかセンターで歌ってなんてそんなあたりまえな光景しょうがないだろ。
 指原ってのがトップになったらしいよ。だれだそりゃ、みたいな。常識的な美意識を持った一般人が写真見て、だれだこいつ。なんでこの子が。みたいなのがおもしろいんじゃないの。
 ゼロからまた構築していけばいいんだよ。

 それにしても、AKB48ってダンスがすごいよ。
 あれをやらせる振り付け師と百戦錬磨の秋元康氏がいるかぎりまだしばらく大丈夫かもね。
 おれは無理だけど。
 若者は頭がいいから大丈夫だよ。
 楽しさをどんどん深めていけるんだ。

 おれはさ、AKB48は『桜の木になろう』っていうPVを見てから好きになったんだ。
 かなり遅いよね。
 でもそれから、昔のAKBのPVを見まくった。
 彼女らのPVはいいよ。
 ストーリーがあるんだ。
 五分くらいで一本の映画を見る感じだよ。
 行間を読むんだ。
 『桜の木になろう』はよかったなあ。
 死んだ女の子役の松井珠理奈と大人になっても彼女をずっと思い続ける前田敦子らの表現力が最高だった。
 今よりまだ小さかったヒカルにこの内容を解説してやったら、うるうると泣きながら何度も繰り返し見てた。まだ小学校二年くらいだったな。
 もう一回。もう一回。って毎日しつこかったなあ。

 でも娘と感性が似てるっていうのはうれしい。
 本当に似てるからな。
 将来、自滅しないでほしい。
 おれと似てるなら紙一重だと思うし。

 松井珠理奈みたく、死んでもおれが見守ってやれればいいんだけど、実際死んだあとなんてそんなのわかんないだろ。
 死んだら流れは止まってしまうから。
 途絶えるんだ。
 ぼくが君の中に作った思い出は一枚の絵になるんだ。
 記憶の中で凍りついてしまうんだ。

 存在しているかぎりあきられないように今を必死に生きていこうぜ。