美しすぎるいきものを見るとどこか変に見える。
醜いものというのはバランスが悪いということだ。
醜いものというのはどこかひとつが過度に狂ってさえすればいい。
でも不思議なのは美しすぎるというのは整いすぎているということだろう。
少し崩れれば普通のものになるのに。
でも本当にそうだろうか。
よく考えてみな。
美しすぎるって整いすぎてるってことかな。
そうじゃないだろ。
どうしようもなくさびしそうに見えるってことじゃないかな。
同じ種類の別のものと比べてどこか違ってひとりぼっちに見えてしまうってことだとおれはそう思うんだ。
ひとりになってしまいました。どうしたらいいでしょうかっていう感じで微笑んでたたずんでいる。
いくところがないんです。そんなふうに感情をこらえながら目立たないようにうつむいている。
そういういきものがたぶん、美しすぎるように見えるんじゃないかなあ。
おれは今日、牧場で白い馬を見たんだけどすごくどきどきしたんだよ。
だれにも内緒にしておきたいくらい美しかったんだ。
でもどうしても話さずにはいられないくらい美しかったんだ。
でも美しさって説明したってぜったい正確に伝わらないんだ。
そういうことさ。
