4.Unity
Cisco Unity は、ボイスメールやユニファイド メッセージングといった先進的な統合型コミュニケーション サービスを実現するユニファイド コミュニケーション サーバです。単一ディレクトリをデータ ネットワークと共有することにより、Cisco Unity では、電子メールや音声メール システムなど、さまざまなアプリケーションが保持するユーザ アカウント情報の重複が解消されます。 Cisco Unity では、Microsoft Windows 2000 または Microsoft Exchange のアカウント ディレクトリをインポートして、加入者リストを自動作成する機能により、初期インストールの時間を短縮することもできます。 Cisco Unity のアプローチにより、すべてのメッセージは中央集中的に保存、管理、および制御が行われるため、サポートや保守に費やされる時間を大幅に削減することができ、LAN 上のトラフィックも最小限に抑えられます。
Integration
MWI, SMDI
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/uc/cu/tgld3/chapter08/7857_01_8.shtml
MWI は、ユーザの電話にあるランプ、点滅する LCD パネル、または特別なダイヤル トーンのことで、ユーザにボイス メッセージの着信を知らせます。インジケータの種類は、ユーザが使用している電話システムおよび電話によって異なります。
MWI は、電話やポケットベルを呼び出したり、電子メール メッセージを送信したりして、新規ボイス メッセージをユーザに通知するメッセージの到着通知とは異なります。
MWI がオン/オフになる場合
次の 2 つの主要イベントによって、Cisco Unity は MWI をアクティブまたは非アクティブにします。
・ 発信者がユーザにメッセージを残すと、Cisco Unity は、そのユーザの電話の MWI をアクティブにするよう電話システムに通知します。
・ ユーザがメッセージを聞くと、Cisco Unity は、その電話の MWI を非アクティブにするよう電話システムに通知します。
次の 2 つの追加イベントによって、Cisco Unity は MWI をアクティブまたは非アクティブにします。
・ ユーザが新規メッセージを聞かずに削除した場合や別のフォルダに移動した場合、Cisco Unity は、その電話の MWI を非アクティブにするよう電話システムに通知します。
・ Cisco Unity Telephony Integration Manager(UTIM)の[プロパティ]タブの[今再同期化を行う]をクリックするなど、MWI を手動で再同期化すると、Cisco Unity は、Data Object Hierarchy(DOH)に問い合せてすべての電話の MWI のステータスを判別し、すべての MWI をリセットします。
ただし、次の条件下では、ユーザが新規メッセージを聞いた後も MWI はアクティブのままになります。
・ 他にもまだ聞いていないメッセージがある場合。新規メッセージをすべて聞くと、MWI はオフになります。
・ ユーザが元のメッセージを聞いているときに新規メッセージが到着した場合。新規メッセージをすべて聞くと、MWI はオフになります。
・ ユーザが電話でメッセージの一部のみを聞き、そのメッセージを最後まで聞かないうちに電話を切るか次のメッセージへスキップした場合。
・ メッセージ ストアのあるサーバがオフラインで、メッセージが Unity Messaging Repository(UMR)に保存されている場合。
・ (ユニファイド メッセージのみ)Lotus Notes の Inbox で、ユーザが確認済みのメッセージに未読のマークを付けた場合。
・ (ユニファイド メッセージのみ)ユーザが電子メールの受信ボックスをオフライン モードで使用してメッセージを聞いた場合。
・ (ユニファイド メッセージのみ)ユーザが Lotus Notes の Inbox をオフライン モードで使用してメッセージを聞いた場合。Lotus Notes の Inbox が Domino サーバとの複製を実行すると、MWI はオフになります。
次の場合、MWI はアクティブになりません。
・ (ユニファイド メッセージのみ)電子メール メッセージが到着した場合。Cisco Unity はボイス メッセージのみを監視します。
・ ファックスが到着した場合。Cisco Unity はボイス メッセージのみを監視します。
・ (ユニファイド メッセージのみ)受信証明が到着した場合。Cisco Unity はボイス メッセージのみを監視します。
・ (ユニファイド メッセージのみ)インボックス ルールによってボイス メッセージが自動的に別のフォルダへ移動された場合。Cisco Unity はインボックスのみを監視します。
・ メッセージ ストアのあるサーバがオフラインで、メッセージが UMR に保存されている場合。
・ (メッセージ ストアの停止が発生した場合)オフラインのメッセージ ストアがオンラインに戻った後、停止中 UMR に保存されていたメッセージは、メッセージ ストアに移動されますが、MWI は手動でリフレッシュするまで、アクティブ化されません。
MWI がオン/オフになる仕組み
電話システムは、MWI をオンにするコードまたは内線と MWI をオフにする別のコードまたは内線でセットアップされています。Cisco Unity は、コードを送信するか内線をダイヤルすることによってユーザの MWI をオン/オフにします。
[プログラム] >[Unity] >[Unity Telephony Integration Manager]をクリックして、Cisco Unity Telephony Integration Manager(UTIM)の Cisco Unity にこれらのコードまたは内線を入力します。
4 つの Cisco Unity コンポーネント(Domino モニタ、Notifier キュー、Notifier、および Media Interface Unit(MIU))が相互作用して、MWI をオン/オフにします。
Cisco CallManager は、クラスタ内のサーバ(理想的には、パブリッシャ)で実行される Cisco Messaging Interface(CMI)サービスか、Cisco VG248 Analog Phone Gateway のどちらかを通じて、
BellCore/Telcordia Simplified Message Desk Interface(SMDI)プロトコルを完全にサポートします。VG248 を使用する場合、VG248 自体(Cisco CallManager サーバではなく)が、SMDI リンクを直接サポートします。
シリアル連動(SMDI 連動または MCI 連動とも呼ばれます)の場合、回線交換電話システムは、通話情報、および MWI アクティブ化要求の伝送に RS-232 シリアル ケーブルを使用します。シリアル ケーブルを使用して、電話システムのシリアル ポートを Cisco Unity サーバのシリアル ポートに接続します。電話システムによっては、シリアル ケーブルへの接続にモデムや PBXLink ボックスなどのハードウェアが必要になることがあります。
この連動では、ボイス接続の伝送にアナログ回線または T1 デジタル回線(電話システムによる)も使用します。これらの回線を使用して、電話システムのポートを Cisco Unity サーバに装着されているボイス カードのボイスメール ポートに接続します。
DPA
Cisco Digital PBX Adapter(DPA)は、両方のデジタル PBX ポートとデジタル電話機をエミュレートします。DPA には、次の 2 つの製品があります。
DPA 7630 for Lucent/Avaya G3:Lucent 7405 電話機をエミュレートします
DPA 7610 for Nortel Meridian 1:Nortel 2616 電話機をエミュレートします
どちらの製品も、Avaya/Octel 200/300 Serenade および 250/350 Aria 音声メール システム専用に設計され、単一または二重統合モードで配置できます。
DPA を使用する場合、Avaya/Octel 350 などの単一音声メール システムを、複数の Cisco CallManager クラスタ間で共用できます。その場合、メッセージ待機インジケータ(MWI)ポートは、基本的に、DPA 間でデイジーチェーン接続されます。
Call Handlers
コール ハンドラは、着信の応答、あらかじめ録音してあるガイダンスによる応答および情報とオプションの提供、電話の転送、およびメッセージの録音を行います。コール ハンドラは Cisco Unity の基本的なコンポーネントです。コール ハンドラのプランは簡単です。定義済みの Cisco Unity コール ハンドラを使用したり、新しいコール ハンドラをいくつでも作成したりできます。コール ハンドラは、次のように使用できます。
自動受付として:コール ハンドラを人間のオペレータの代わりに使用できます。グリーティングを再生したり発信者の入力に応答したりすることで、着信に応答したり直接通話したりできます。自動受付で、オプション メニュー(たとえば、「販売については 1 を、サービスについては 2 を、営業時間については 3 を押してください」)を提供できます。
録音済みのオーディオ テキストの提供:コール ハンドラを使用して、ユーザが頻繁に要求する情報(たとえば、「通常の営業時間は月曜日から金曜日の午前 8 時から午後 5 時までです」)を提供できます。
メッセージ受信者として:組織用のメッセージ(たとえば、「カスタマー サービス担当者は現在席を離れております。お名前、電話番号、アカウント番号をお知らせください。早急に当社から連絡いたします」)の受信にコール ハンドラを使用できます。
電話の転送:コール ハンドラを使用して、発信者をユーザに転送(たとえば、しばらくしてから、テクニカル サポート コール ハンドラにかかってきた電話を、通話が可能な担当者の携帯電話に直接転送できます)、別のコール ハンドラに転送できます。
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/uc/cu/sag3/chapter22/SAG_0200.shtml#83732
Unified Messaging
Lotus Domino 対応の Cisco Unity? Unified Messaging は Cisco IP 通信システムの不可欠なコンポーネントで、エンタープライズ規模の組織に対して最高クラスのユニファイド コミュニケーション ソリューションを提供します。パワフルなユニファイド メッセージング(電子メール、音声、および FAX メッセージがすべて 1 つのインボックスに送信される)とインテリジェントな音声メッセージング(高度な機能を提供するフル機能のボイスメール)を活用して、組織全体のコミュニケーションを改善し、生産性を向上させて、カスタマー サービス機能を強化します。
Cisco Unity Unified Messaging は、先進的な統合型コミュニケーション サービスを提供し、これらをユーザが毎日使用するデスクトップ アプリケーションと統合します。Lotus Domino 対応の Cisco Unity Unified Messaging は、シスコ システムズと IBM/Lotus のコラボレーションの成果であり、Lotus は Notes と iNotes Web Acess クライアントを一部変更し、Cisco Unity Unified Messaging とのスムーズな相互運用を可能にしました。
これまで、電子メール、音声、および FAX メッセージは、それぞれ異なるメディアを使用し、別々の場所に配信されていました。電話がボイス メッセージにアクセスするための唯一の手段であり、受信した順番でしかメッセージを再生できませんでした。また FAX は、最も近くの FAX 機から手作業で回収する必要がありました。
Cisco Unity Unified Messaging は Lotus Notes の電子メール クライアントとシームレスに統合し、電子メール、音声、および FAX の全メッセージを社内からも社外からも簡便に処理できます。
ユーザは、直感的に使用できるインターフェイスによって、電子メール、音声、および FAX のすべてのメッセージに、デスクトップの PC から簡単にアクセスできます。アイコンは、各メッセージのタイプをシンプルにビジュアル表示します。それぞれのメッセージが 1 つのインボックスに配信されるため、すべてのコミュニケーションの数、タイプ、およびステータスを一目で把握できます。マウスをクリックするだけで、メディア タイプに関係なく、メッセージへの返信や転送を行ったり、パブリックまたはパーソナルの Lotus Notes フォルダにメッセージを保存できます。
Cisco Unity Unified Messaging の text-to-speech 機能により、ユーザは電話を使って自分のメッセージに関する情報を取得できるだけでなく、電子メール メッセージのテキスト部分を聞くこともできます。そしてボイス メッセージを使って応答し、FAX サーバの機能によっては、電子メール、添付、および受信した FAX メッセージを近くの FAX 機で印刷できます。
VPIM
Cisco Unity は、Voice Profile for Internet Messaging(VPIM)プロトコルをサポートしています。これによって、異なるボイスメール システム間で、ボイスメール、ファックス メッセージ、およびテキスト メッセージをインターネット経由または任意の TCP/IP ネットワーク経由で送受信できます。VPIM は、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)と Multi-Purpose Internet Mail Extension (MIME)プロトコルに基づいています。
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/ipt/cu/nwf/chapter06/NET_0550.html#65170
5.IOS IP Telephony Skills
SRST
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/hs/iptel/srstel/prodlit/srstd_ds.shtml
When a WAN link fails, the Cisco IP phones detect that they are no longer receiving keep-alive packets from the Cisco CallManager (Figure 4). The Cisco IP phones then register with the router, which queries the phone about its configuration and then autoconfigures itself. In this instance, the Cisco CallManager SRST software is automatically activated and builds a local database of all Cisco IP phones attached to it (up to its stated maximum). The Cisco IP phones are configured to query the router as a backup call processing source when the central Cisco CallManager does not acknowledge keep-alive packets. The Cisco CallManager SRST router now performs call setup and processing, call maintenance, and call termination. The Cisco IP phones indicate on their displays that they are in "CM Fallback Operating Mode" for the duration of the failure.
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2169/products_white_paper09186a008009264e.shtml
When the WAN link is restored, the Cisco IP phones detect keep-alive packets from the central Cisco CallManager and revert to it for primary call setup and processing (Figure 5). As Cisco IP Phones re-home to the Cisco CallManager, the SRST router purges its call-processing database and reverts to standby mode. Calls in progress are not interrupted because they are managed by the router gateway function. Phones in use during WAN link recovery re-home to the Cisco CallManager after they return to idle state.
CME
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/ipt/cme/cmesag1/chapter02/cme32set.shtml
CUE
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/unityexp/rel2_1/rncue21.htm
6.IP IVR/IPCC Express
http://www.cisco.com/warp/public/78/faq-ipcc-exp-ipivr.html
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/hs/iptel/ipccx/
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/hs/iptel/ipccx/prodlit/ccexp_ds.shtml
Speech Recognition 自動音声認識
ICD Functions
http://www.cisco.com/warp/public/788/AVVID/icd_cra.html
Database Lookups
VXML
7.Security
DHCP Snooping
DHCPスヌーピング
DHCPスヌーピングは、信頼できないDHCPメッセージのフィルタリングおよびDHCPスヌーピング バインディング テーブルの構築および維持により、ネットワーク セキュリティを提供するDHCPのセキュリティ機能です。信頼できないメッセージとは、ネットワークまたはファイアウォール外部から受信したメッセージで、ネットワーク内でのトラフィック攻撃の原因となるものを指します。
DHCPスヌーピング バインディング テーブルには、MAC(メディア アクセス制御)アドレス、IPアドレス、リース時間、バインディング タイプ、VLAN番号、およびスイッチ上の信頼できないローカル インターフェイスに対応するインターフェイス情報が格納されています。信頼できるインターフェイスに相互接続しているホストに関連する情報は格納されていません。信頼できないインターフェイスとは、ネットワークまたはファイアウォール外部からメッセージを受信するように設定されたインターフェイスを指します。信頼できるインターフェイスとは、ネットワーク内からのメッセージのみを受信するように設定されたインターフェイスです。
DHCPスヌーピングは、信頼できないホストとDHCPサーバ間でファイアウォールに似た機能を果たします。また、エンドユーザに接続する信頼できないインターフェイスと、DHCPサーバまたは他のスイッチに接続する信頼できるインターフェイスとを区別する方法も提供します。
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/sw/cat37/3750sscg/chapter19/19_swdhcp82.shtml
MCS OS Hardening
Phone hardening options allow you to configure settings that restrict phone features and functionality for security purposes.
As part of phone hardening, you can disable user access to Cisco CallManager User Options and some phone settings (including those settings that are normally accessible via the Settings button). Because disabling access to these features will directly impact end users, you should advise affected users about the restrictions.
Phone Authentication and Encryption
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/ipt/ipp/7905ag/chapter06/7905SCH6.html#33518
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/ipt/cu/sagld1/chapter08/SAG_0055.html
TCP/UDP Port List
Firewalls and Application Layer Gateways (ALG)
http://www.cisco.com/warp/public/110/voippix.html
fixup protocol h323 h225 1720
fixup protocol h323 ras 1718-1719
!--- Fixup protocol required for H.323.
fixup protocol http 80
fixup protocol ils 389
fixup protocol rsh 514
fixup protocol rtsp 554
fixup protocol sip 5060
fixup protocol sip udp 5060
!--- Fixup protocol required for SIP.
fixup protocol skinny 2000
fixup protocol smtp 25
fixup protocol sqlnet 1521
names
access-list 101 permit tcp host 100.1.1.2 host 100.1.1.5 eq h323
!--- Permitting inbound H.323 calls.
access-list 101 permit tcp host 100.1.1.2 host 100.1.1.5 eq 5060
!--- Permitting inbound SIP calls.
pager lines 24
mtu outside 1500
mtu inside 1500
ip address outside 100.1.1.1 255.255.255.0
ip address inside 192.168.0.1 255.255.255.0
ip audit info action alarm
ip audit attack action alarm
pdm history enable
arp timeout 14400
static (inside,outside) 100.1.1.5 192.168.0.2 netmask 255.255.255.255 0 0
!--- Static used to demonstrate NAT.
access-group 101 in interface outside
NAT
8.Infrastructure Protocols
DNS
http://www.cisco.com/support/ja/788/AVVID/cm301_dns.shtml
TFTP
http://www.cisco.com/support/ja/788/AVVID/dhcp_tftp_problems.shtml
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/manual_j/ipt/cm/sg1/chapter10/a02svcs.html#37503
デバイスのタイプに応じて、次のいずれかの方法で IP Phone とゲートウェイによる TFTP サーバ IP アドレスの取得を可能にします。
ゲートウェイおよび電話機の DHCP カスタム オプション 150 を使用する。
シスコはこの方式をお勧めします。この方式では、TFTP サーバの IP アドレスをオプション値として設定しています。
ゲートウェイおよび電話機の DHCP オプション 066 を使用する。
TFTP サーバの DNS ホスト名または IP アドレスをオプション値として設定できます。
ゲートウェイおよび電話機による CiscoCM1 の照会を行う。
DNS によって、この名前を TFTP サーバの IP アドレスに変換する必要があります。このオプションは拡張性がないため、お勧めしません。
NTP
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/tac/788/voip/cdr_logging-j.shtml
Inline Power: Cisco and 802.3af
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/hs/switches/cat6500/prodlit/poec6500_ds.shtml
シスコ先行標準インライン パワーの実装
PoEの実装には、2つの要素が密接に関連しています。スイッチのライン カードであるPower Sourcing Equipment(PSE)と、PSEから電源を受け取る受電装置です。受電装置には、IPフォン、ワイヤレス アクセス ポイント、IPカメラなどがあります。PSEには、必要な-48 Vの電力を生成できる電源装置が必要です。電力は、データと共通のツイストペア ケーブル(ピン1、2、3、および6)で供給されます。これは、PSEエンド スパンとも呼ばれます。このアプリケーション ノートでは取り上げていないもう1つの方法に、PSEミッドスパンと呼ばれるものもあります。PSEは、パッチ パネル タイプの装置で、スイッチと受電装置の間に設置します。PSEミッドスパンからの電力は、未使用のイーサネット ピン(4、5、7、および8)を使用して受電装置に送られます。
シスコでは、2000年からPoEソリューションを出荷しており、現在では1600万ポート以上のIP PoEポートが使用されています。現在出荷されているシスコ ソリューションでは、特殊なトーンを使用する差動検出方式が採用されています。PSEは、送信(TX)ペアを介してユニークなFast Link Pulse(FLP)を送信します。接続装置がPoEに対応している場合、このFLPがスイッチに返されます。この時点で、スイッチは、接続装置がPoEに対応していることを認識し、デフォルトの電源割り当てに基づいてこの装置に電源を供給します。Cisco IP Phoneおよびワイヤレス アクセス ポイントは、Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用して、さらに特定の装置の電源要件を取得します。現在のデフォルト割り当ては6.3 Wです。シスコ先行標準の実装では、ポートの物理レイヤ(PHY)のリンク信号を使用して、ポートをシャットダウンします。リンクが失われると、ポートの電力が停止されます。
IEEE 802.3af規格では、スイッチベースのPSEは、10/100/1000BASE-Tの信号ペア、または10/100BASE-Tの予備のペアを使用するように指定されています。最大電力は、PSEポートあたり15.4 Wです。この規格では、電流が350 mAに制限されており、受電装置に供給される最大電力は、ケーブル距離が原因となる電力損失によって、12.95 Wになります。受電装置は、最大入力電源に基づいて任意で分類することもできます。Cisco PSEは、この任意の分類をサポートしています。
この仕様におけるPSEの主な機能として、受電装置の検出、受電装置の分類(任意)、リンクへの電力供給(受電装置が検出された場合のみ)、電力が不要になった場合の検出レベルへの変更があります。この仕様では、受電装置は1秒以内に通電する必要があります。これは、受電装置の検出用で500ミリ秒、受電装置の分類用で10~75ミリ秒、電源投入用で400ミリ秒に分割されます。
PSEは、ケーブルで-2.8~-10 Vの電圧を適用して受電装置を検出し、25 kオームのシグニチャ抵抗を探します。ツイストペア ケーブル間でこのレベルの抵抗を保持するには、仕様に準拠した受電装置が必要です。Cisco Catalyst 6500ハードウェアは、シスコ インライン パワーとIEEE 802.3af PoEの両方をサポートしており、両方のプロトコルの検出が並行して行われます。シスコ製の装置の検出が報告されると、IEEE検出の結果が出るまで待機します(約1秒)。1秒以内にIEEE装置の検出が報告されると、その装置はIEEE受電装置とみなされます。それ以外の場合は、シスコ製の受電装置とみなされます。
PSEは-15.5~20 Vの固定電圧で、受電装置への電源を100 mAに制限しているため、受電装置を分類します。これは、電流測定方式とも呼ばれます。受電装置のコントローラは、分類の際中に負荷電流を回線にアサートします。これをシグネチャといいます。次に、PSEは受電装置の負荷電流を測定して、適切な分類と受電装置の電力要件を決定します。
9.Application Protocols
IP Multicast
Video
Fax and Modem
http://www.cisco.com/support/ja/788/voip/T37-store-forward-fax.shtml
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1834/products_feature_guide09186a008008015d.html
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1834/products_feature_guide09186a0080080475.html
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122newft/122t/122t11/faxapp/
10.Operations and Network Management
http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/service/tac/788/AVVID/csaaipm-j.html