キャシー・リードさんが主導になって、クリス・リード氏のメモリアルの模様がインスタグラムでライブ配信されてます。それを拝見しながらこのブログを書いているのですが、とてもとても…深く考えてしまいます。

 

以前から、キャシーさん、クリスさんそしてアリソンさんのことをよく自分の子供と重ねることが多くありました。スケートやっているから、まだ小さいしそこまでレベルが高くないので競技国籍を選ばないといけないという年齢ではないのですが、娘が初めてフィギュアスケートの競技者登録(スポーツパス)を入手するときの書類を見たときに、持っている国籍のこと、そしてスポーツ国籍はどうするの的な項目を見たときから特に、キャシーさんのこと、クリスさんのことを思ってました。

 

自分の子供のことを見ているとよく思います。

リード兄弟が小さかった頃、彼らにとっての「日本」という国はママの母国で、親戚家族はいるけど、『遊びに行きやすい/定期的に行くとっても楽しい国』ぐらいだったんだと思います。日本人的な考え方とかはお母さんから口に出さなくてもなんとなく肌で感じて体で覚えていても、決して自分の中では「日本国籍を持つ自分」はいても「日本人である自分」っていうのはあまり大きくなかったんじゃないかな…って。 うちの娘はクリスは村元哉中さんのパートナーという印象しかない(そういう競技しか見てないからね…キャシーとパートナー組んでた頃は赤ちゃんだったし…)のですが、たどたどしいクリスのインタビューに、日本語がとっても苦手なうちの娘はすっごい親近感を抱いておりました。

 

ジュニアに上がるときに、スポーツ国籍が日本になり、そして日本代表としてスケートを滑るようになっていく彼らは、その過程でどんな苦労と葛藤があったのだろうと、子供のスポーツ国籍を考えるとやっぱり思います。 特に、アイスダンスは日本ではあまりメジャーではないエリアですので、きっといろいろあったと思います。 フィギュアスケートのペアもそうですが、シングルズと違う難しさがあるし…二人で滑る競技なので、スケートの貸切時間も違うし(非常に限定されるし)、片方が病気になっちゃったりすると、練習が滞るし…ね。 練習環境が大変なうえに、スポーツ国籍を変え、また、スポーツのためにパスポートも変わっていくなかでスポーツ選手として一人の人としてずっと頑張ってきた人たちです。

 

この若さで亡くなるのはとても残念だし、残された家族。特にこれからアイスダンスの選手を育てていくと頑張っていた二人だから、家族であり、そして共同ビジネスパートナという立場にあるキャシーさんの心を思うととっても言葉では言えない何とも言えない気持ちになります。

 

…切ない。

 

 

YirumaのRiver Flows in Youはよくかかってます…私の車の中で