先日発売されました「奥野香耶 1stフォトブック『かやたん』」を読んだ感想を書きたいと思います。

 

以下、ネタバレを含みます。(フォトブックでネタバレに配慮するのも不思議な話ですが)


 

内容紹介

声優ユニット・Wake Up, Girls! のメンバーとしても活躍をしている声優・奥野香耶のファーストフォトブック。
彼女の故郷・岩手での撮り下ろしグラビアのほか、本書のために書き下ろしたエッセイを4編収録。
さらにデビューから現在までの声優活動の軌跡を過去の写真と彼女のコメントで振り返る。
内容(「BOOK」データベースより)

声優・奥野香耶が心に秘めていることを綴る。飾らない彼女の素顔がこの一冊に…。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



●act1 写真

 

 

赤色のコートを纏って雪景色の中での撮影です。
赤ずきんちゃんみたい。

 


以前かやたんは自分の好きなところの一つとして「常に第三者目線で自分を見れる」ことと話していたことがありました。
それが芸能活動において枷になっていた時期があったことに驚きました。

カメラマンさんに言われた言葉がきっかけでそれを長所だと言えるようになったことは素晴らしいなと思いました。

「斜め上で私が嘲笑っている」という言葉はゾクッとしました。


●act2 エラ呼吸

 

白の透明感のある洋服。


オキアミに生まれ変わりたい話は聞いたことがありましたが、鼻の話は初めてでした。
エラ呼吸の話もおもしろく、かやたんはユニークな感性を持ってるなぁと改めて思いました。



●act3 宝物

 

黒の衣装は妖艶でどこかサディスティックな雰囲気を醸し出しています。
ちょっと怖いかもしれません。
個人的にはこの衣装が一番かやたんに似合ってると思っててお気に入りです。

母親のプレゼントの話が語られてます。
心温まるエピソードで、いいお母さんに育てられたんだなとなんだか感動しました。

 



●Okuno kaya History
デビューから今までのブログ写真がまとめられており、その時々を振り返ったかやたんの思い出が書かれています。

ここで気になったのは菊間夏夜というキャラクターとの向き合い方です。
かやたんが自己同一性に頭を悩ませていたことは噂で耳にしたことがありました。
しかし、それがつい最近の2017年1月まで続いていたとは思いませんでした。

5年の歳月を経て大事なものが少しずつ増えていって、より大きく強くなっていくかやたんに自分は惹かれ続けています。


●act4 家族

 

眼鏡をかけてふわもこなセーターに身を包んだかやたん。

一緒に部屋でのんべんだらりと過ごしたいです。

 

家族のチワワ(♂)と戯れるかやたん。
やっぱり表情が一段と柔らかくなっている気がします。
その子の名前が「エルア」だったのは自分は初めて知りました。

 

 

 

──それと、2018年の2月にかやたんが祖父をなくしていたことも。

この章でかやたんが家族をいかに強く大事に想っているかがヒシヒシと伝わってきました。
とても素敵で、羨ましくもあります。



●ex) タイトル
今回のフォトブックのタイトルの「かやたん」。

“かやたん”という呼称がWUG加入時についたものだとして、また今作の名称をかやたん自身が決めたのだとしたら、WUGに入ってからの時間を大切にしてくれてるんだなと。
何故か嬉しい気持ちになりました。



●最後に
「かわいい」とか「きれい」とか、そういう言葉では言い表しきれないかやたんの不思議な魅力の一端が感じられる写真の数々が収められています。

そんな写真に挟まれかやたんの言葉が綴られています。
どんな経験をしてきて何を大事に想ってきたのか──
また少しかやたんのことを知ることができて、また少しかやたんのことを好きになれました。

読んでよかったと断言できる一冊でした。
願わくは5年10年たっても彼女の笑顔が見られますように。