昨日今日と、初めて避難所でボランティアをしてきた。
中学校の体育館に、ぎっしりと、しかしきちんと整列された、
避難している人たちの生活空間があった。
それらはダンボールで整然と区切られ、ダンボールを重ねた食器棚、洋服棚等があり、
またその脇には、12くらいの大きな家族用テントが張ってあった。
さすがにもう1ヶ月になろうとしている避難所生活の中で、皆さん少しでも快適に過ごせるよう、
いたるところに工夫が見られた。
まずは、救援物資の仕分けから。寄付されたたくさんの靴の中から、希望リストに沿って
サイズを探していく。新品もあれば、履き古したものもある。
それから、物資の運搬を手伝い、ステージ裏にてそれらの仕分け作業。
たくさんの救援物資があったが、約300名が1日3食食べるとなると、
あっという間になくなってしまうそうだ。それに、皆平等であらなければならず、
100食とか、そういう半端な数の物資は、どうにも分けられないそうだ。
そしてそういうものは、他に回したり、ボランティアやヘルパーの皆さんに
持って帰ってもらったりするらしい。担当の避難所の男性は、
「そういう悩みもあるんですよ」と話してくれた。
そして昨日今日だけで、本当にたくさんの人たちが、全国から応援に駆けつけてくれた。
岡山県からの医療部隊、鹿島アントラーズのサポーターの皆さん、プロレス軍団の炊き出し、
地元有志の炊き出し、千葉県からの炊き出し、東京から来た、ダブルダッチの世界チャンピオンの
パフォーマンス、なんとか大臣、なんとかという有名なバレー選手。。。。。。。。。
やっぱりこうして全国からわざわざ来てくれる人たちを見て、確実に被災者の皆さんのパワーに
なると思うし、何より明るい雰囲気になるし、「皆がついている」という気持ちにさせるんじゃないか、
と思った。温かい支援というのは、やっぱりありがたいものだ。
そして思いは確実に伝わっていると思う。
おにぎり作りや夕飯作りもお手伝いした。私は食事というのは、すべてボランティアや
自衛隊の炊き出し等でまかなっているものとばかり思っていたが、今はすべて
被災者がそれぞれ班を作り、掃除も水汲みもすべて交代でやっているそうだ。
そしてそれも大変だとおっしゃっていた。でも、自分たちでやるというのは、
自立に向けて進んでいるということだから、着実な進歩でとってもいいことだと思った。
こういった大変な避難所でも、一生懸命みなさん前を向こうとしている姿に、
逆にパワーをもらった気がした。「やっていくしかないから」って、前向きだった。
しかも、「健康的でいいよ、朝は早いし、夜も早寝だし、なにせ3食以上は食べてるし 笑」って、
笑い飛ばすおばちゃんもいた。
それに、私は何より、周りの地元の人たちが一生懸命動いているところに、感動した。
これだから日本は戦後急成長してきた訳だし、明るい未来は絶対すぐ来る、って、
今日もまた思った。