音楽通信-2012-9月-<楠瀬誠志郎>「星が見えた夜」~「永遠の約束」 | サムディのブログ

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野球にはアツく、音楽には穏やかに、韓流にはやさしく、徒然なるままに書いています。


「日比谷が封鎖?」


昨日から映画『踊る大捜査線THE FINAL』が公開され、「日比谷が封鎖?」されたそうだ。

このドラマが始まったのは1997年だから、15年前。

レインボ-ブリッジが開通し、フジテレビがお台場に移転するのを契機に作られたドラマで、スタッフも出演者もある種の高揚感のような遊び心で、まさに「踊りながら」作ったのではないだろうか?

まさかこんなにロングランでヒットするようなドラマになるとは考えていなかったようにも思います。


サムディのブログ-レインボ-ブリッジ

このドラマの中で、「レインボ-ブリッジを封鎖せよ!」のように妙に時代感にキャッチ-なコピ-がありました。

一方、「日韓の架け橋」というものは、最近グラグラに揺れています。一部には「封鎖」されていくような局面もあります。

とある要人が「政治利用」で放った発言や行動から、大きなヒビが入っているようですが、もともと「韓流ブーム」というものも、嵌る人は嵌るし、そうでない人には全く関心のない流れでした。熱心なファンにとっては、あまり関係のないことなのかもしれません。

この「韓流ブ-ム」というものの中には、「忘れかけていた時代回帰」のようなものも感じます。

「美しいものを美しい」と素直に言える、思える、心持のような。----

例えば、『冬のソナタ』や『天国への階段』などのヒットドラマには、「美しいシ-ン」や「美しい言葉」が綴られて、時代に翻弄されて何か傷ついていた日本人の心に染みいるように入りこんできたように思います。

ペ・ヨンジュンさんは俳優としてのほか慈善活動、リュ・シウォンさん、パク・ヨンハさん達は俳優と共に歌手として日本語の歌詞で歌いながら、「大きな架け橋」となってくれています。

残念ながら☆になってしまったパク・ヨンハさんの「Stars」という曲を初めて聴いた時にその綺麗な歌詞に驚きました。

日本でも、少し前にはそういう歌が歌われ、そういう歌詞を「斜めから見ず」に、カラオケとかでも大きな声で歌ってもいた。時期もあったような気もします。

<パク・ヨンハさんの「Stars」の歌詞の一部>

『夜空を 見上げて思ったんだ♪

あの星から 見れば僕も 星に見えるだろう

    ~

見つめ合う 星と星は 遠く離れているとしても

いつだって 近くにいるから♪』

(下記URLより歌詞引用)

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND94995/index.html


サムディのブログ-stars


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日本では、少し前には、このような曲がありました。

楠瀬誠志郎 -「星が見えた夜」(1992)

http://www.youtube.com/watch?v=07gicV22wSc&feature=related

(日本テレビ系ドラマ「いとこ同士」主題歌)

サムディのブログ-楠瀬誠志郎-1

『君の微笑みを守るために

生まれたから♪

きっと叶えるよ 僕らしい夢を

二人だけの愛をつないだ

星座が見えるよ♪』

(下記URLより歌詞引用)

http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=6092

普段、小っ恥ずかしくて、言葉に出して言えないような言葉ですが、それを歌えるのは音楽の魔力。

曲全体として、「世界観の表現」を丁寧に作っているという印象もあります。

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<楠瀬誠志郎>さん、この頃には、郷ひろみに提供した『僕がどんなに好きか君は知らない』とか、自身の『ほっとけないよ』とかヒット曲を連発していましたが、自分的には、TVの歌番組で観た「やたら激しい歌い方?」が、「生理的にダメ」で、声は綺麗で曲は好きだけど、ビジュアル的にはあまり観たくない。という感じでした。

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個人的には、この曲のように、湿り気の少ない曲が好きでした。

楠瀬誠志郎 -「永遠の約束」(1990)

http://www.youtube.com/watch?v=4Va65Vl_eQg&feature=related


サムディのブログ-楠瀬誠志郎-2



山下達朗さん的なサウンドで、この当時の「売れ線」だったような曲調ですが、音作りに対して、丁寧に作っている印象です。

<楠瀬誠志郎>さん、他にも良い曲は沢山ありますので、You Tubeで聴き歩いてみてください。見方によっては、このような綺麗な歌詞の曲を素直に聴けるかどうか、今の精神状態を映す「リトマス試験紙」のようなものかもしれません。

<楠瀬誠志郎オフィシャルサイト>

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/SeishiroKusunose/


サムディのブログ-楠瀬誠志郎-3



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ここで話を戻して、最近気になる「日韓の架け橋」

色々なTV局では、安易に数字合わせで使ってきた感のある「韓流ドラマ」については、今の世相を考慮してなのか、放映本数を極端に減らしていく方向のようです。


サムディのブログ-日韓

個人的には、政治的な思想などは別にして、これまでの先人たちの「優しさ」や「受けてきた恩恵」にも配慮しながら、架け橋は「封鎖」してほしくはありません。

ブ-ムになる前から、ブ-ムになってからも、そして今でも、取り巻く状況には関係なく真摯に取り組むア-ティストも沢山います。

時代は、国対国ではなく、「世界基準」だと思います。

シン・スンフン-「I believe(2002)

(Siwon&Yongha・時元ファンメイド)

http://www.youtube.com/watch?v=DMSTlDEyDfs&feature=fvsr

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ところで、『踊る大捜査線』、今回の作品で一区切りのようです。

「事件は会議室ではなく、現場で起きているんだ!」という青島くんの男気のあるセリフも有名ですが、自分的には老練な和久さん(いかりや長介)の物語だったような印象です。

警察を会社に置き換えて、権力争いや本店と支店のあつれきのようなものがベ-スにあるとすれば、和久さんがキ-マンで、「地道な活動」や「長いものに巻かれない正義」のようなことをぶっきらぼうに温かく教えてくれたように思います。


サムディのブログ-いかりやさん

今の政界の不透明な動きをみると、今後の政局には期待はできない、期待してはいけないように感じます。

☆になってしまった和久さんが「ご苦労様な毎日だよ!」と、イヤミのひとつでも呟いているかもしれません。

この不安定な世の中、折り合いをつけながら、個人、個人の頑張りも必要不可欠だと思いますが、劇中の和久さんの呟いた「疲れるほど働くな、次がある」という言葉も、「含みのある」大切な言葉のような気もします。

「なんてな-----」。。