関東首都圏でも相変わらず余震は続き、震災関連の自粛ム-ドも続きますが、日本に生まれ、暮らす上で、「四季の移り変わりを感じること」が何よりの「愉しみ」のうちのひとつではないだろうか?と自分は思います。
春の訪れを感じる上で、「桜の花見」が最も象徴的な「愉しみ」でもあるでしょう。
ブル-シ-トを敷き詰めて、ライトアップしての宴会は自粛、自制してほしいが、昼間に「おひさま」をいっぱいに浴びながらの花見は是非楽しんでもらいたいと思います。
「地震酔い」、「地震うつ」なども緩和され、心も体も回復していけるはずです。
「花見行ってきました!」という報告ではなく、先取り情報として、都内郊外の公園内にある野外博物館を紹介してみたい。
両国にある「江戸東京博物館」の分館として、小金井市の公園内にある「江戸東京たてもの園」です。
縁があって、この館の開館準備から、館内の展示や管理建物の設計の仕事を担当していて、毎年のように、ここの「小金井桜」からエネルギ-を貰っています。
下の写真は昨年の花見の頃(満開)の様子です。
広大な園内に咲き誇り、2~3週間は必ずどこかで咲いているので、ゆったりと花見が楽しめます。
レジャ-シ-トを忘れずに、お弁当と飲み物持参でお出かけください。広い公園なので「醜い場所の取り合い」は不要です。。
本日4/7時点で5分咲きですから、週末には見頃になる感じだと思います。(天気に注意!)
小金井公園 桜の開花情報
http://www.jalan.net/jalan/doc/season/info/sakura/pc/13_f_sakura03.html
さてと、本題の「江戸東京たてもの園」は1993年(平成5年)3月28日に開園した「野外博物館」です。園内には江戸時代の農家から、昭和初期の住宅や商店などの実物が建って、内部も見学できます。
現地保存が困難な「歴史的建造物」を街並みのようにゾーンに分けて移築されています。宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の建物群のモデルとなったことでも有名です。
■「江戸東京たてもの園」
「千と千尋の神隠し」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=yvX0IIfX0GE&feature=related
もう一度、この「千と千尋の神隠し」を観直して、実物の建物群を見学すると、より楽しめるかと思います。
いつもは、仕事の上では担当する建物の施工写真しか撮っていなかったので、ネットでアップされた写真を転載させていただいて、アニメでの登場場面等をメモしました。
アニメを観たことのある方には「ああアレっ」と分かるかと思います。
このアニメのモデルになった下町ゾ-ンの街並み
メインの舞台となった「湯屋」のモデルとも言われている銭湯「子宝湯」
真ん中の建物の「武居三省堂」(文具店)の在庫保管庫の引き出し(右写真)は、釜じいが調合していたボイラ-室の引き出しに似ています。
東京下町にあった居酒屋「鍵屋」は、雰囲気そのままに再現されています。物語では冒頭に両親がごちそうをむさぼって豚になってしまうシ-ンの食堂にも似ています。
そのほか、商店だけでなく、昭和初期の住宅が当時の調度品とともに、当時の生活を偲ばせるように再現されていたり、半日、ゆっくり楽しめます。
日和の良い休日にでも、公園の桜のお花見とともに、散策してみてはいかがでしょうか?
人ごみを避けてゆっくり楽しみたい方は、この期間に限らず、いつの日か訪れてみてください。
この野外博物館の出入口にもなるビジタ-センタ-(旧光華殿)は1940年(昭和15年)に皇居前広場で行われた紀元2600年記念式典のために仮説された建物で、現在の天皇陛下の戦時中の疎開先にも使用されました。丁度、一昨年に大規模な「耐震改修」が完了していたところでした。やっておいてよかった。-------
現在、商店や住宅等の「展示建物等」も2月から補修工事が始まったところでした。
まるで、この震災を予期していたかのように「身繕い」を始めてたところでした。計画停電の対象地域でもありますので、お出かけの際は事前にお調べください。
また、休日は周辺道路が花見客で大渋滞になりますので、車でのお出かけは避けた方が良いかと思います。
渋滞回避の「裏技」は最寄りのJR武蔵小金井駅のひとつ手前の東小金井駅で下車して、「小金井公園の手前の行けるところまで行って」とタクシ-の運転手に言えば、裏道で公園のほど近いところまで行けるかと思います。武蔵小金井駅からはバスもタクシ-も渋滞で膨大に時間掛かります。徒歩だと30分ぐらいは掛かるかと思います。事前に地図もチェックしてください。
以上、「春の日の過ごし方の一例」でした。
また、機会があれば、「建物探訪の旅」を続けていきたい。。