先日、顧問先の建設会社が復元施工した「茶屋」の竣工見学会に行ってきました。
東京汐留の浜離宮庭園内の「松の茶屋」です。
徳川将軍家の所有だった同庭園には5つの茶屋があったが、第二次世界大戦の空襲で殆どが焼失し、現在の「中島の茶屋」は観光用として1983年に再建したもので、今回の「松の茶屋」は建物の基礎部分に当たる「礎石」のみが現存していて、宮内庁所蔵の資料を頼りに復元されたものです。(工期は約1年半、建設費は1億4千万円程度)
以前に幾つかの修復工事の仕事を一緒にやったことがありますが、この建設会社の社長の拘りは相当なもので、今回の工事も外観の復元だけでなく、創建当時の材料と工法をできる限り忠実に元の姿(創建時)に復元を努めたようです。
当時の大名の「茶屋遊び」をしたところとされますが、静かな晩に「こりやこりゃ」と遊んでみたいものである。-----
通常は内部は見学できませんが、外観と工事過程を記した解説板がありますので、近くにいらっしゃった方は一度ご見学ください。近くに飲食のできる茶屋もありますので、お昼のお弁当も食べられます。
完成後の用途として、「アイデアを吟味中」とのことで、いつの日か一般に公開されることもあるかと思います。
いつかまた、少しずつですが、どこかの建物を探訪してみたい。。