お久しぶりです、応援団ガクです!

皆さん『シン・ゴジラ』
もうみましたよね???


エンドロールにも刻まれている
「安藤紘平研究室」の文字。


一体何なんだ!?虫めがね

と思われる方も多いと思います。

実はこの研究室。
日本の映画界を影で支えるすっごい場所だったのです!!

僕たち学生応援団も鳥肌モノでしたガーンガーン

お待たせいたしました!
ではさっそく、
「安藤紘平研究室」を知りたい!
という方にこの研究室の概要を!


前の記事を読んで頂いた方にはきっと、
安藤紘平先生が日本の映画界の第一人者であり、本当に凄い方だというのは十二分に伝わったと思います!!
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(みんな大好き、安藤先生!!!)




その安藤先生が早稲田大学にいらした時にあった研究室が
この「安藤紘平研究室」なのです。

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はて。
ここで一つの疑問が生じますよね。
なぜ、ここ成城の、東宝スタジオの中に存在するのか!!うーん

実は安藤先生、一昨年に大学を退職なさることが決まっていて、
埼玉県本庄市にある早稲田大学の研究室のデジタル技術をどうするか、という話が5年ほど前から挙がっていたそうです。

本庄時代も、たくさんの映画製作に携わってきた安藤紘平研究室!
それをなくしてしまうのは本当にもったいない!!
日本の宝だ!!本当に!!(学生応援団全員の総意)
本当に沢山のノウハウが詰まった研究室だったのです。

そんなこんなで、
東宝スタジオにあるVFX などを専門にするポストプロダクション「ピクチャーエレメント」さんがある東宝スタジオへ、
研究室を丸ごと持ってきてしまった、というのです!

この「ピクチャーエレメント」さんもまた、
本当に凄いのでありまして、、、、
文章だけで伝えられないくらい凄いんです。(伝えたいこの気持ち)
今回はそのピクチャーエレメント代表取締役である、
大屋哲男さんにもお話を伺うことができました!!

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(写真左が大屋さん。お二人ともニコニコ)

大屋さんにはこちらのピクチャーエレメントさんと、
安藤紘平研究室が共同でどのようなことをしているのかお伺いしました!
こちらの会社、


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とてもお洒落なのがお分かりいただけますでしょうか!!(キラッ)

サーフボードなんて置いてあったりしますが、
ここは会社の中なんです。はい。
こんなカッコイイ会社で将来働きたいな、、。

業務は波乗り!!!

ではなく、、

カラーグレーディングから編集DCP を作るまで
この会社の中でやりのけてしまうというのです。

それに加えて、最先端の設備が整っていることも、
「ピクチャーエレメント」さんと「安藤紘平研究室」の大きな特徴です。


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応援団マリンが立っているのは、
『インターステラー』の宇宙ステーション!!
と思いきや。
3D データ化する人物を撮影する為の部屋、です!

このスタジオ、全部手作りだとか、、、おーっ!
ホームセンターでポールを買い占めた、と当時の苦労を担当の方が語ってくれました。
考えられません!!!凄すぎです。

マリンの周りに並ぶのは56 台もの一眼レフカメラ!
ちなみに、このカメラと専用のソフトを使えば、
マリンの3D データができて、それを合成とかもできちゃうわけです。

名前は控えさせていただきますが、(ごめんなさい!笑い泣き
某有名人もたくさん出入りしたとか!!

進撃の…あ、はい
あの映画などなど、

多くの有名作品の撮影で、この部屋は使われているのです。。

大きな箱のようなものに乗っていますが、
これはキャラクターの身長や撮影するパーツに応じて変えたりするそうです。
合成などを駆使して、様々なキャラクターに順応させるためだそう。

ちなみに、ここで撮った人物の顔を違う人物にくっつける、Face Replacement といった作業もこのスタジオではやっているんだとか。



次に伺ったのはバーチャルのカメラスタジオ。


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ここはVICON というなんだかとーってもお高いカメラを使って、
モーションキャプチャをする部屋となっています。

モーションキャプチャとはなんぞや。えー?

あれです、人間が白いポツポツをつけて、
人間じゃないものを演じる
…(わかりにくい。)

きになる方は、
アンディ・サーキスで検索!!
『スターウォーズ フォースの覚醒』

『ロード・オブ・ザ・リング』
などでモーションキャプチャを使用した
素晴らしい演技をされている俳優さんがいます。

要はバーチャルな空間を作りだして、そこに人の動きを作るのです。

バーチャルカメラも同じ原理で撮影されます。


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これが空間をスキャンする機械、FARO
(この機械もピクチャーエレメントにはあるのです!!)

ちなみに、FARO はその空間を瞬時的にCG 保存出来ることから、
海外の警察 の事件現場で状況証拠保存などにも使われているとか!!

FARO で空間をスキャンして、
その空間にあたかもカメラが撮影しているような動作を加える。
そうすると、その視点からの映像というものがCG で再現できてしまうのです!!

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(これがバーチャルカメラ)

バーチャルカメラを実際のカメラの様に見立てて撮影すると、この写真の丸い点を、


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(これがVICON)

VICON が読み取って、カメラの視点からのCG が出来てしまうのです!
もちろん、上空のCG なんてあればその地点で撮影することも可能!!

語彙が少なくてすみません、、
なかなか伝えるのが難しいです…。
でも、本当にすごい設備なんです!!!

そしてそして、
今大注目のシステム「PE RUSH!」についても、
詳しくお伺いすることができました!!


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実はこの「PE RUSH!」
クラウドの様な機能を果たし
映像の出来や進行状況をインターネットを通じて共有できる、

超優れモノなのです!!!

例えば。

山奥などで撮影をして、
なかなか撮り直しが出来ない時!
この「PE RUSH!」があれば
的確な指示を現場に送ることだって
できてしまうんです!!

インターネットがつながってさえいれば
リアルタイムでの映像を様々なチームで共有できる、
現代ならではのシステムなのです!

しかも、映像を見る事のできる人や編集可能な人を、
アカウント・映像単位で管理する事も可能!!

利便性も高まり、外部に映像が漏れる危険性も
一気に軽減したそうです。


もちろん、この東宝スタジオ内で撮影した映像も、
「PE RUSH!」上に即アップされ、
即編集することもできるというのです!
いや〜〜便利ですね!

映画配給会社の宣伝部でも使用されており、
かなり有効性が高くなったんだとか。

この他にも、カラーグレーディングなど
映像に関する様々な作業を行うスタジオの内部も
見せていただき、最先端の現場に触れた我々は夢うつつ状態。笑い泣き




それでは、お忙しい中、お時間を作って頂いたお二人からのメッセージを!!




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“ぜひ、新しい作品を良い映画館で見て欲しい。
様々な時代に合った文化としての映画を意識して欲しいです。”


本当に勉強になりました、、。
映画は常に進化しています。
文化としての大きな流れを意識しつつ、
映画の良さを発信していきたいです!!


最後に、安藤先生からの僕たち学生へのメッセージです。



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“実は、いま
僕は脚本を書き溜めてるんだけど、きっと若い人が撮った方が面白いだろうなと思ってます。これから若い人がどんどん続いてくれると、とても良いなと思います。




常に若い世代や才能にいち早く目を向けて、一緒に育てていきたい、そんな想いが伝わってくる安藤先生のお言葉に、僕たちも心が動かされました。



とても為になる、素晴らしい機会を設けてくださった皆様、
本当にありがとうございました!!

みなさん、「安藤紘平研究室」の凄さ、
伝わったでしょうか!?


これからも東京国際映画祭を盛り上げるべく、
学生応援団は精進いたします!!!!

次回の記事も乞うご期待です!

以上、ガクがお送りしました合格合格