ここのところ、IBJ界隈(ニッチ)では、「世帯年収の希望」を入れ込む欄が突如必須となり、現場が混乱するという事態が発生していました。

 

結局始まってみたら、誰も本音を入力することはなく、お互いに建前の数字しか入れないので、実際のところはよくわからないし、意味があるようなないような微妙な項目となってしまい、今後は必須ではなくなるという流れになった模様。

 

ただ、例えば、年収300万円の女性が「世帯年収1000万」を希望するのと、年収600万の女性が「世帯年収1000万」を選ぶのでは男性からの捉えられ方が全く違ってくるため、今まで女性は自分の年収を非公開にしている人が多かったのですが、だいぶ女性の年収の公開化が進んだ気がします。

 

また、男性が「世帯年収」を意識することで、女性を選ぶ条件の一つにしっかりと「年収」が入ってきて、そこそこ稼ぎのある女性はそれを武器とすることができるような時代の流れになってきたと言えるでしょう。

 

男性の家事や育児参加が叫ばれ、男性の意識もそれが当たり前にだんだんとなってきた中で、「どうせ自分も家事や育児を分担するなら、たくさん稼いできてくれる女性の方が良いよね」という発想になるのは、まあ、そうだろな、という印象。

 

これは私たちがタイザノットを始めた頃とだいぶ変わってきた部分だなと思います。

10年前くらいは、高学歴のキャリア女性は「学歴書くと男性に引かれちゃいますかね・・・」「総合職だと嫌がられますかね・・・(一般職ぐらいがちょうど良いですよね)」みたいな腰の引け方をしている方も多かったのですが、時代はむしろいわゆるハイスペック男子ほど「高学歴キャリア女子」を狙いにきていて、パワーカップルで生活の質を落とさないような結婚を望んでいるんだろうなという気がします(もちろん、男性の場合は、それより何より女性の外見や年齢への比重が高いのは不変なのですが・・・)。

 

あと、視点がもう一つ。

 

育児と家事について「自分が積極的にしたい」「二人で分担したい」等々の項目もできたのですが、このことで夫婦の年収格差をどう捉えるか、ということを会員様がそれぞれ考えないといけなくなったと思います。

 

極端な例ですが、例えば年収300万の女性が、年収1200万の男性を希望したとしましょう(世帯年収1500万を希望)。その際、家事や育児について「二人で分担したい」とした場合、男性によっては「それってなんか不公平じゃない・・??」と感じる人が出てきても当然だということ。もちろん実際は分担の傾斜について相談すれば良いことなのですが、自分よりだいぶ年収の高い男性を希望しながら、家事や育児は全部キレイに折半しましょうね!と主張した場合、男性からしてみれば、それはちょっと図々しく見えかねないということは女性は理解しておいた方がよさそう。

 

つまり、自分よりかなり年収の高い男性を選びながらも、何もかも平等!だと主張すると関係に無理が生じるので、例えば「家事育児よりも仕事が好き!」という女性は、同じくらいの稼ぎの男性を選んだ方が結婚生活が上手くいくように思います。

 

「相手の年収は高ければ高いほど良い」と思いがちですが、年収格差が広がるほど、その分バランスとして自分が何か引き受けないといけないものがあるということを、女性が意識する良いきっかけにはなったのかなと思います。