以下は、私が2022年11月29日からセンター訪問を通じてのことです。私の主観です。

センターでは生きた犬猫のお世話があるので、年末年始やお盆といった連休だって関係ない。
スタッフの皆さんはシフトを組んでお世話をしてくれています。

センターの造りはガス殺処分が出来る仕組みのため、犬猫を生かす造りではありません。
そのため、スタッフさんもお世話の仕方に苦労されていると思います。
もちろん生きていますので尿や便、嘔吐物などの処理もしなければなりません。
犬だけで200頭前後の排泄物を毎日です。
センターから引き出して、犬を車に乗せると大抵は特有の匂いが鼻をつきます。
いつも窓を開けて換気をしながら車を走らせます。それでも匂いは残り、自身の服や髪の毛にもつきます。
ということは、お世話しているスタッフさんは毎日この匂いが染み入るのだろうと思います。
センターへ訪問してスタッフさんに挨拶をすると皆さん気持ちよく挨拶してくれます。
お世話をしているスタッフさんのほとんどが若い年代の方のように見受けられます。
声をかけ合い協力している姿もみます。
限られた施設、資源、時間の中でお世話して大変だなと思います。
たくさんの犬たちが一斉に吠えると、話し声は一切聞こえなくなり犬たちの声が耳に響いてきます。
以前、若いスタッフさんに
「ストレスや精神面に影響は出ませんか?」と聞いたことがあります。
その方は
「大変なことも多いけど大丈夫です。
こうやって馴れている子もいるし可愛いですから。」確かそのような内容だったと思います。
犬が好きなんだなと感じました。
少しでも時間を見つけ、犬の性格を把握しようと関わりを持ち収容カードに記載もしてくれています。
皆さんからのご支援オヤツをあげながら、触れ合いを持ったり。
犬の名前を呼び、顔を見ながら話かけたり。
人の手に慣れるように撫でてくれたり。
オヤツをがっついて食べている様子を見て、
微笑んだり。
本来なら清掃の時に犬たちを別の場所に移動出来たら清掃する側も楽だろうと思う。
(毎日その頭数分の糞尿がこの狭い部屋の床にあるのです。犬は本来、自分の寝床を汚しません。でも、ここに排泄をする他ないのです。)
センター訪問をさせていただくと1時間半ほどの時間がかかります。それでもゆっくり見る暇はないほどです。その時間を割いていただきながら犬たちを見せていただいています。
収容管理カードを撮影させてもらっていますが毎回撮る必要があるのか?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし追加情報が記載されてることもあるので私は毎回撮らせていただきます。
声と顔を覚えて慣れてもらえるように…。
みんなに名前を送り、個々を認める姿勢。
もう二度と同じような目に合わないように…
と願いながら。
モラルのない飼い主に言いたいことをグッとこらえて。
時には噛まれてケガをすることもあり。
その子の魅力を引き出して、誰かの目に止まるように。
お散歩に慣れて譲渡しやすいように練習をしたり。
人の手は怖くない…優しいものだと。
お散歩は楽しいものだと理解してもらえるように。
同じ地域から収容された似たような顔の子も、特徴を捉えて判別もできています。
君は愛されるべき存在だよ…と波動で伝え。
犬たちの甘えたい欲求に応えてあげたり。
限られた子しか外に出してあげられない葛藤に苛まされながら…。
その子のぬくもりを感じ。
自分らと同じように心臓の鼓動を感じ…。
噛み犬と呼ばれ怖がられている子の担当をし、どうにか道筋をつくろうとしてくれたり。

犬たちの求める眼差し…。
身体全体を預けてくる犬の気持ち…。
毎日短時間でも良いから散歩に連れ出してあげたい気持ち…。
少しでも清潔に過ごせるようにと…。
毎日毎日収容が続き、終わりが見えない重たい気持ちをどうにか乗り越えている日々。
終わりが見えない日々の繰り返しで…。
本当はみんなをこうやって外に出し、太陽の光を浴びさせてあげたいと願っていること。
1頭1頭個別に水とごはんをあげられたら、
どんなに良いか…。
やり切れない思いを消化できぬまま…。
毎日毎日会って話しかけて撫でてお世話して。
殺処分になるなんて、到底受け入れられる訳がないじゃない。
誰もこの子たちのゴールが殺処分なんて、
望んでいないんですよ。
収容が過密な状況を、生きているならそれでいいなんて思ってないんですよ。
センタースタッフさんや登録ボランティアだって、状況を改善してどうにか生かして幸せに繋げたい…。
日々、その思いで奮闘しているんです。
現場の方たちに負の遺産を背負わせないでほしい…。
動物の福祉を考慮した施策をきちんと考えてほしい。
ここで働く方たちが快適に仕事が出来るようにしてほしい。

以下は、ボランティアTさんにセンター訪問へ同行してもらい、見学した感想と考えをいただいたものです。
写真で見たり人づてに聞いて、なんとなくイメージが出来ても実際に自分の目で見て、肌で感じなければわからないことがあります。
そして、そこから自分の意見が生まれます。
どうか、一人ひとりが意見を声にだしてください…茨城県へ。


① 感想
 
私は、殺処分をしていた当時のセンターを訪れたことはなく、CAPINのブログや人から聞いた情報でしかセンター内の状況を知る由はありませんでした。そのため、センターに訪れる前は、センター内の衛生状況が悪い、寄り添うどころか完全無視されている子もいるのではないか、犬に対してずさんな管理をしているのではないかと、正直、不安の方が大きいものでした。
2月3日(金)センターに同行させていただき、センター職員ご案内のもと、実際にセンター内を回ってみると、委託職員の方が、ひっきりなしにあちこち動き、清掃や水の補充、フードの準備と忙しく働いていた様子を目の当たりにしました。200頭弱の犬が収容されているなか、一頭一頭気にするようにお世話していたように見えました。大部屋は清掃中で換気している際中でしたのでエアコンは稼働しておりませんでしたが、清掃の終わった部屋についてはエアコンが稼働していました。一通り回ってみて、委託職員の方々がしっかり対応されていた様子を見る限りでは、少しほっとしたところがあります。
ただ、夜間や土日はどういった対応をしているのか、委託職員以外の、愛護推進課の職員は、よりよい環境作りのために当事者意識をもって仕事をしているのか、日頃犬や猫のケアをしているのかといったところがまったく想像できず心配です。
エアコンが導入されたことは明白にいいことではあると思いますが、個別房の十分な広さが確保されていないことや鉄格子であること、時折、大部屋内での咬傷事故があるらしいこと、犬のストレスを考えると安心して過ごす環境には程遠くまだまだ改善点は多いと感じております。
 
 
② 個人的な意見としまして
 
センター職員の方は収容犬が多く、飼い主のマナーの悪さを繰り返し訴えており、「犬が逸走しても探そうとする飼い主が少ない」といったニュアンスの言葉を発していました。そもそも、センターのWebページでは収容犬猫情報や迷い犬猫情報、公示情報では犬や猫自身の写真は一枚程度で、体の特徴を確認できない粗い画質の写真しか掲載されておらず、また、参考にならない短文が記載されているだけで、逸走した犬や猫を探している方が探しやすいという環境にありません。詳しい情報が整理されておらず、何年も前からほとんどWebページの掲載の仕方は変わっていないと認識しております。詳細な情報を構築して茨城県民に公表しないことには、捜索している飼い主のもとに帰れる犬、猫も情報が極めて少ないために帰れなくなってしまいます。
逸走した犬、猫の捜索者に対して、全く情報が賄いきれていない中、「それはもとの飼い主に帰れないよな」と心の中では思いましたが、今後もまたセンターに行く機会があれば、写真を何通りか撮影して掲載すること、茨城県独自のデータベースの作成、警察への届け出の有無、地方自治体への届け出の有無の明記・・・などを訴えていくことも視野に入れていきたいと思います。