俺はどんどんTAKに嵌っていった。なんとかTAKだけに占領されている俺の頭を切り換えなければならない、だっておそらく終着駅はないだろうから。そんな切ない思いをいつも考えて過ごしていた。
それと同時にTAKが生まれ育って生活しているタイという国、タイの人々にも興味がどんどん出てきたのも事実だ。

仕事で行く機会が多いので仕事を通しての知り合いはいたが、友達という関係でもなく、ゲイの知り合いもいない。TAKに恋してしまったと同じく、タイという国に対しても関心がどんどん強まり、タイの文化、人などもっと知りたいという気持ちも強くなってきた。その中でたまたまGOGOBOYというタイ特有の職業のゲイのTAKと知り合って、気があって、エッチも相性が良くという関係になったに過ぎないのかもしれないと思いたかった。TAK以外にももっともっといろんな人と知り合いを作ればそれはそれでタイという国をいろんな角度から見ることができるかも知れない、そんな気がした。

そんなとき、ある情報から仕入れたサイトをとおしてタイのゲイと知り合いになった。そして結構頻繁に最初はバーチャルだったが、チャットをしたり、電話番号も聞いてたのでたまに電話したりと友人関係を深めていっていた男の子がいた。
前回の訪タイからもどってからサイトを通して知り合ったので、顔は合わせたこともない。

この子はNAT君といって、バンコクで実家住まいの18歳。普通の学生だ。
比較的裕福なうちの子のだろう。英語もすごく上手で、教育をちゃんと受けているのがわかった。
ファランの年配が好きなゲイの子だが、ゲイ活動は最近はじめたばかりで、カムアウトしていなくて活動はほとんどしてなく、ゲイの集まる場所などの知識もないようだ。
俺とも比較的趣味があって、話が弾み、急速に仲良くなった。
メールよりチャットが中心の子である。
事前に写真を見せ合って、チャットも頻繁にしたりしていたので、次回行ったときに会う約束をした。

まったくGOGOの世界とは違ういわゆる格差の社会では上の家庭で育ったのだろうか?
月に5000バーツの小遣いを親からもらえるらしい。GOGOBARの存在は知っているけど、全く興味もないし、別の世界といった感じでとらえているようだ。
ゲイではTAKやマッサージボーイ以外では初めて普通の知り合いができた。

タイの社会の極端さに驚くが共通していえるのは、どんな人ともみんな笑顔で接することができる。年上に優しい。ということだろう。
仏教の教えで親は絶対的で、目上の人を敬うとか、思いやりはGOGOの子も裕福な家庭の子も同じだ。ほんとにこのタイ人の心の美しさや、気質や風習もタイに嵌る大きなポイントといえる気がする。