こんにちは〜お着物なんでも相談
いなば です。
今回も、最近のお仕事より、話を広げてみますね。


おばあさまの着物のお直し

 おばあさまが残したたくさんの着物を直して着たいです。とお客様。大切そうに、桐函に入れて、たくさんのきものを保管されていました。


 楽しんで見せていただきました💕

遺された数々の着物を見ると、その方がどんな生活をされていたのかが、わかるような気がします😊


自分の趣味に合わないものは、仕方なく他の人に譲られたそう、でも、残された物でも、センスの良い❤️大島紬や、結城紬、塩沢などなど、

お洒落着の最高峰ばかり、良い生活されていたかたなのだろうと、想像してしまいました🤣


で、本題なのです。どの着物も、身丈はギリギリ着れる寸法、しかし、やはり、裄が短い

現代人は身長のわりに手が長い🤣

そこで縫い代を拝見❗️

流石にアンティークではない着物です。布地の幅は、ちゃんとありました。

3センチくらいなら十分でそうです。

ということで、毎月、一枚ずつ、お直しをさせていただくことになりまし




そこで久しぶりの豆知識


大島紬は三代、結城は末代と言われます

初代より洗い張りして縫い直した方が、風合いが増して着心地が良いのだそうです。糊けが、とれて自然な絹の風合いの艶と、柔らかさが出るといいます。


では、なぜ織物、代表的なものは

大島紬、結城紬、牛首紬など

はなぜ?糊がつよいのか?

先染めの糸を機織り(はたおり)する為に糸は強い力が掛かり切れるのを防ぐ為に

糸に糊を付け保護して糸切れを防ぎます。

この糊は製造段階では絶対に必要ですが、織り上がるた後は不要になります。

仕立ての前に必ず糊抜きの為に湯通しが必要になります。

仕立て上がった紬のきものの中には、たくさんの湯通しをしていないきものも多数あります。

というわけで、何度も湯通しすることで、より絹の風合いがでるというわけです。





マイサイズの長襦袢


もう一つの預かり物は、新しいマイサイズの長襦袢のお仕立て。


着付けは下着からというほど、長襦袢は大切です。

お客様の直したサイズに合わせた。

自分だけの長襦袢です。


またまた、いつも悩む 市松柄 ‼️


今回は運良く反物の長さが十分あったので、うちあげで、マスを一つにまとめ、全ての市松を、あわせてスッキリな、柄の配置にしてみました


たておくみも、市松にできました。


ここでまたまた豆知識!


最近、鬼滅などで流行りの 和柄の話


市松文様
 (いちまつもんよう)

市松模様は碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様で、いわゆるチェック柄と同様の模様です。元々は石畳のような柄だったため、「石畳」と呼ばれていました。江戸時代中期に、「佐野川市松」という歌舞伎役者が舞台でこの模様の袴(はかま)を着ていたところ、当時の女性の間で大流行しました。それ以来、「市松模様」と呼ばれるのが一般的になっています。


麻の葉文様(あさのはもんよう)

大麻をあしらった図柄。麻柄ともいう、日本の伝統的な文様。基本的な形は正六角形で幾何学的な形で、葉の形に似せるなど様々な種類がある。平安時代には仏教の尊像の衣服の図柄に使われており、次第に普及し、江戸時代には着物の流行の図柄となり、赤子の産着としても定番の柄である。家紋や神紋、それ以外にも伝統工芸、ほか一般に様々な場面で図柄として使われている。

鱗文様 (うろこもんよう)

鱗文様は、正三角形や二等辺三角形を重ねて、地と文様とがジグザクに入れ替わり構成されたとてもシンプルな文様です。世界各地でも見られる伝統文様です。

地と文様の三角形が交互になった幾何連続模様。
魚類や蛇の鱗に見立てて鱗文という名がついたのは、鎌倉時代とされ、呪い、魔除けの力を持つと武具や戦陣の衣服に、そして紋章にもされている。

鎌倉幕府の北条時政の旗印は三角形を三つ重ねた『三鱗』と呼ばれるもの。

まだまだ、いろんな和柄かあり、いろんな歴史もあります。
また、興味を持っていただけたなら、幸いです😊


今回のお客様ー私のお客様ではめずらしく。YouTubeを発信されています。そのなかで、着物も着られたり
とっても、癒しになるすてきな、動画をあげておららます。ぜひご覧ください。❤️



また、お仕事のお話からも、豆知識につなげていきますね。