スキンシップが大切ということは、みなさんご存知だと思いますが、

なぜ、大切なのでしょうか?

また、スキンシップが足りなかったらどうなるのでしょうか?

赤ちゃんとスキンシップに関する

とても興味深い研究のお話をご紹介したいと思いますペコリ

今日もお話が長くなりますが、

どうぞ気長にお付き合いくださいね汗


◆心理学者ハリー・ハーロウによって行われたアカゲザルの実験

生まれて間もないアカゲザルの赤ちゃんを檻に入れて、

針金で作ったミルクを出すママ人形と

やわらかい布で作ったミルクの出ないママ人形を設置しました。

赤ちゃんザルは、お腹がすいた時だけ、

針金の人形に行きミルクを飲み、

それ以外はやわらかい布で作った人形にずっと抱きついていました。

その後、群れに戻されても他のサルを恐がり、

最後まで仲間に入ることが出来なかったそうです。

一方、針金の人形しか入っていない赤ちゃんザルは、

ほかの猿と遊ぶことをしなくなり、

次第に自分の体を傷つけるようになりました。

この実験結果から愛着形成には授乳より、

皮膚の接触(スキンシップ)が重要であるということを証明しています。

ママ人形にこのような愛着を示すのですから、

ぬくもりあるママであれば、赤ちゃんにとって

その愛着というものはとても深いものですよねしあわせ


では、もし人間の赤ちゃんが、

スキンシップを全く受けずに育ったらどうなってしまうのでしょう?

過去にはスキンシップの人体実験が行われていたそうで、

13世紀の神聖ローマ帝国 フリードリヒ2世が行ったものです。

彼には一つの疑問がありました。

「もし赤ちゃんに何も話しかけないで育てたら、

        いったいどんな言葉を話し出すのだろう?」と・・・

そこで彼は、

国中から大勢の赤ちゃんを一箇所に集められ隔離した部屋で、

必要なミルクやお世話は行い、

声をかけない、抱いて可愛がらない・・・一切のスキンシップを絶つ。

その結果どうなったか?

それは・・・十分な栄養、清潔が保たれていたにも関わらず、

全員の赤ちゃんが、一歳の誕生日を迎えることなく、

亡くなってしまったそうです泣

これは、スキンシップ不足によって、

成長ホルモンが分泌されなくなったことも原因の一つと言われています。


肌への刺激=脳への刺激となり、スキンシップをすることで、

脳からはオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、

愛着や信頼・安心感、成長を育むと言われています。

愛情のこもった肌と肌が触れ合うぬくもりは、愛と信頼に満ち溢れ、

お子さんの生きる力となります元気

おしゃべりできない赤ちゃんにとって、

ママやパパとのスキンシップがどれだけ大切なのか・・・

とても大切なことを

ご紹介させて頂いた実験から教えてもらうことができますよね。

スキンシップだけでも十分なのですが、

お子さんに意識して向かい合い、感じて、

伝え合うことのできる時間が持てるタッチケア・・・やぁ

そんな愛がいっぱいのタッチケアの素晴らしさを、

ぜひ、たくさんのママやパパに感じていただきたい。

また、私も今できることからお伝えしていきたいと思いますハート