舞台「シブヤから遠く離れて」。
ちょっと細切れに思いつくところから
感想、書いていこうと思います。

今後、テレビ放送を期待して待っている方や
世界観を壊したくない、謎解きのようなことはしたくない方
↓これから先はご注意ください。






























暗転した暗闇の中、客席階段から降りてくるナオヤ。
スポットがそこに当たるので、どうしてもそこを見てしまう。
後になってわかるのは、実はウッドデッキの椅子に
ケンイチが座っていること。

それを知ってからは目を凝らしてウッドデッキの辺を見ると
勝大くんらしき人がそーっと入ってきて
椅子の陰に佇んでいるのがわかった。
ナオヤがおばあさんを見つけて、家を周ってくる間に
椅子にふわーっと腰かける勝大くん。

ウッドデッキにスポットが当たり、ケンイチがむくーっと起きあがって
ナオヤがそれに気づく。

この椅子への腰かけ方、起き上がり方
なんだか不自然。
人間ぽくない。
人って頭から持ち上がるのに、そのケンイチは
背中から持ち上がっていくような感じ。

確かに、その後の登場の仕方も
ふわーっと現れて、ふわーっと消える。
ドアも勝手に開いて、勝手に閉まる。

後に、ケンイチが亡くなっていたということは
2幕のフクダさんの“そこらへん通ってる人”に聞いた話でわかるのだけど
なぜその死んだケンイチがナオヤの目の前に現れ
会話しているのか、そのケンイチの死の原因が
一体なんなんだろうともう既に頭はぐるぐる。

ナオヤは、ケンイチが亡くなっていることを忘れているのか
いやそれは忘れないでしょう、ってことは夢の中なのか
部分的な記憶喪失なのか、後に思うことだけど
ナオヤの言っていることがよくわからない時があり
これが余計頭を混乱させる。



頭を整理して、ナオヤがこのケンイチの家にやってきた時間は
夜中?深夜?
その後起きる事件が2幕で「朝刊に間に合わなかった」
というセリフがあることから深夜0時前後なのかなぁ。
調べた範囲だけど降版協定っていうものがあって
遅くとも1時半くらいまでの事件じゃないと朝刊には載らないらしい。

ナオヤとケンイチが話していたのはケンイチの誕生日で
後に夜が明けて誕生日の次の日になっているのだから
ナオヤが来たのは0時前なんだろうな。

なぜ、ナオヤはそんな深夜にケンイチの家にきたのか。
それも非常に謎。
後の事件の事を普通に考えれば、ナオヤはしばらくどこかにいたのか。
それだとケンイチの家が今は誰もいないってことは
知らなかったのかもしれない。

爪が伸びている、しばらく爪を切っていない
この発言の意味は?楽をした?

ケンイチのお母さんが可愛いと言った
水玉のズボンの意味は?
ナオヤが「でも、あれは…」って。

ナオヤは二千円を借りたから返しに来たって言うけど
ケンイチは貸してないと言う。
「あれはそういう意味じゃなかった」って?

最初にナオヤが見たおばあさんは?



既に、ナオヤとケンイチの会話、そのシチュエーション
それだけで謎だらけ。

ケンイチはこの家がここに残っていることが証拠となり
魚の骨がのどに引っかかっているように忘れられない。
人間が証拠、証拠って右往左往してるそばを時間は過ぎてゆく。
人間はダサイ、時間はカッコイイ。

ケンイチはもう死んでいる。
ナオヤの夢の中なのか、それとも本当のケンイチの霊なのか
ケンイチはこの家に縛られ、時間は過ぎていくのに
離れられない、明日が迎えられない、朝が来ない。



そもそも所々記憶が曖昧なナオヤ
最後、トシミがナオヤに「夢を見ている」というけれど
もしナオヤの夢の中だとしても
ケンイチは本当のことを言っているような気がする。
ナオヤの中のケンイチは、ナオヤの記憶の正しい部分なのか。

だから、二千円も貸していないし
なんで爪が伸びてるんだって聞いてるし
俺と会ってなつかしいかって聞いてるし
俺んちじゃないとも言っている。

時折2人の会話が昔の思い出話のようになるのは
それは本当に楽しかった記憶なんだろうなぁ。
どこでそれは歪んでしまったのか。

一度ここでケンイチは消える。
まだナオヤとケンイチのことを消化できてないまま
マリーとアオヤギの会話が始まってしまう。
ああ、、