舞台「シブヤから遠く離れて」。
千秋楽を迎え、勝大くんの今までの舞台の中で
これほど考えさせられるものはなかった、と断言できるくらい
終わってもなお、私の中でくすぶり続けている作品。

全てを一度にまとめるのはムリで、、
ちょっと細切れに思いつくところから
感想、書いていこうと思います。

今後、テレビ放送を期待して待っている方や
世界観を壊したくない、謎解きのようなことはしたくない方
↓これから先はご注意ください。






























今回は、舞台セットについて疑問に思ったことを
書いてみようと思います。

シアターコクーンは初めて。
劇場内に入って、まず思ったのはこじんまりしているなってこと。
どうも座ってみると座席と座席の間が狭い。
形によってはバッグが置けない、、
その分、他の劇場よりも同じ列だったら前の方だと感じるのでは。

そして、こじんまりしているなって思ったのと同時に
セットがすごい!ケンイチの家だ!って感動。
あ、あらすじを少しかじっていったので。

最初ははじめてだらけで、おそらくいろんなことを見落とし
勘違いしていたのだと思う。
ロビーに設置されていた劇場内を映すテレビを見て
すっかりプロジェクションマッピングだと思い込んでしまった。
画面を通すと、なんだかアニメっぽいというか
絵のような錯覚に陥ってしまったんだと思う。

それは、実際にセットを目の前にしても
なんだかソワソワしていたのか
あまり頭に入ってきていなかったのかもしれない。
何回か観ていくうちに少しづつ
その外観がずっしりと入ってくるわけだけれども。



グリーンがかった白い板張りの外壁
正面はアーケード式の造りで
右には2階バルコニーに繋がる外階段。
反対側にはウッドデッキ。

外壁には木漏れ日が差し
エメラルドブルーの屋根
同じ色の両開き扉
窓はみなアーチ型、クロスカーテン。

なんとなくイメージするとしたら
旧ハッサム住宅のような洋館。
芝生は青々と、手入れされた花壇
いかにも今家族が幸せに暮らしています
と言った感じの。



ところがこれが、暗転し、話が始まると
一様に姿を変えてしまう。
花々は消え、ススキが生い茂り、
エメラルドグリーンの君臨していた玄関が、ない。
いや、よく見ると、内側に倒れ掛かっている。

板張りの外壁はところどころ陥没し、蔦が絡まり
変わり果てた廃屋、、
どうやって変わるのかよーく見てみた、、

玄関扉ははずされ(はがされ?)、
外壁は上に薄いシート状のものを貼っていたようで
それをはがしたのだとわかった。
ススキは舞台袖からザザザーッといくつも
外階段脇の花は、壊れた門で隠されていた。
そうだ、確かに開演前は門はなかった。

上手が門で、家の敷地の入り口になっていたから
みなそこから入ってきたんだ。
すごくリアルにできていた。

ただ、一つわからなかったのが2階の外壁。
シートをはがすにしても、どうやって?
人の手が簡単に届くところではなかったのだけど。



この、開演前の在りし日のケンイチの家の姿が
非常に重要な伏線になっていたこと
1回目は観てからじゃないとわからなかった。
今にも家族の誰かが玄関から出てきそうな
庭から遊んでいる子供の声が聞こえてきそうな
そんな家。

でも一つ、日中の明るい時間帯であろうのに
ケンイチのお母さんの部屋は雨戸が固く閉められていた。
出掛けるにしても雨戸まで閉めるだろうか。
なぜ、あのセットのあの掃き出し窓に雨戸を作ったのかなって
劇中、雨戸を閉めるシーンはなかったように思う。

開演後は最初から開いていて
開けるようなシーンもなかった。

雨戸には嫌な思い出がある。
雨戸を閉める時って、雨が降ってる時か
完全に戸締りする夜か
後は、、



このセットのおかげで、余計頭の中が複雑になり
今回のお話がはじまるもっと前の頃の事から
ウンウンとうなって考えるはめになってしまったんだ。。

ということで、まだお話はじまってないのに
セットだけでこれだけ書いて
ひとまずここまで。