富屋食堂に戻ってきた金山さんみたいな気持ち♪
な深夜。。
キスミーの感想書いて、すっかり疲れてますが
MOTHERはMOTHERで書きたい~。
キスミー終わって、途中の入れてもおそらく3回の稽古で
MOTHER本番になった勝大くん。
これって、、できるの、、??
さすがに心配というか、どうなるんだろうと。
勝大くん本人もそうだし、稽古を合わせられてない共演者さんがいるわけで
勝大くんの代役をやってくれていた方がいたからこそ
途中で入っていってもスムーズにいった部分もあるのではと
素人ながらに思います。
野村軍曹役の佐竹正充さん 。
ずっと代役をやってくれていたそう。
ありがとうございます。
勝大くんと同い年なんですって。
勝大くんのことすごい褒めてくれてて嬉しかったです。
いつかまた共演してほしいな。
もちろん、勝大くんもなんでやりきれちゃったのか
なんでなの??
そのくらいすごかったんです。
新国立劇場の小劇場は初台駅からすぐ地下で繋がっていて
ガラス張りのロビーにはお花や、特攻隊のみなさんの写真が。
キンケロよりはだいぶ広い印象。
MOTHERも途中発表だったのに、良席ばかりで
単純に勝大くんに近いから嬉しいとかではなく
演技する表情を近くで見れて良かったと思った舞台でした。
キスミーよりは出番の少なかった勝大くんだけど
一人で演技する内面の濃さ、という意味では
最後のMOTHERで見せつけられた感じがする。
キスミーは体を使うシーンが多く
体操したり、走ったり、踊ったり、動きで楽しませてくれた。
MOTHERは、“静”が続き、最後に“動”がくるので
その激しい“動”の全てを見逃すまいと
これを見なかったらもったいないと
涙でくもる目で、とにかく必死に勝大くんの表情を見てた。
一度目に観た時は、キスミーのことも引きずっていたので
自分の中でまとまらず、途中までは全く笑う要素のない展開に
つらーいくらーい気持ちになってしまった。。
でも、二回、三回と観る内に、実在の人物のリアリティが迫ってきて
MOTHERの良さ、伝えたかったことがものすんごく響いてきて
4つ目の舞台なのに、無理に入れちゃったけど、、
複数回観て本当に良かったって思った。
DVDで観たい方はこの辺で。。
始まりは、第二十振武隊。
上手から走ってくる特攻隊員達。
最後の4人目が勝大くん演じる柴田正男兵長。
大きく足を鳴らして、ストップ。正面を向く。
「第二十振武隊、只今より出撃します」
この時、ああ今から出撃するんだ。
全ては回想なんだって気づく。
シーンは戦後、トメさんの回想で始まるストーリー。
このいくつかのエピソードで、話は繋がっていく。
第二十振武隊と第四十三振武隊が
富屋食堂でお酒を飲みながら騒ぐ中
一人静かに椅子に座り、端の方で佇む柴田くん。
トメさんが気にして、何が食べたいか聞くんだけど
いらないって言う柴田くん。
「あの、僕、金ないんで…」
お金ないって、それだけで切ない。
男の子がお腹空かしてるって、絶対ダメだ。
何でお金がないのか聞かれ「田舎に全部送った」っていう柴田くん。
こういう役、ほんと弱い。
この辺から既に泣いてる私。
これ、出撃前夜の話なんだよね。
最後の夜。
次、出たらもう明日には富屋食堂の暖簾はくぐれない。
一人一人、実在の隊員さんのエピソードとその遺書が
物語の中に描かれている。
他の人の演技の間に、実際のうどんを食べながら
次の自分のセリフまでに食べ終わらないといけなくて
その辺の間合いがなかなか難しそうだった。
静かな時に、ズルズルッと音がしたりして、、
もう舞台の世界に入ってる私には笑うほどの余裕はなかったけど、、
今考えると、音鳴っちゃったなーと思ってたかな。
次のシーンでは、第五十一振武隊の出撃前夜。
彼らの最後の夜、特に描かれているのは
朝鮮人として特攻する金山少尉のこと。
日本のために死ぬなんて、祖国では非国民扱いされ
それでもなぜ特攻に志願したのか。
富屋食堂に入ってくる柴田くん。
出撃したはずなのに、機体の故障で行けなかったという。
顔には殴られた痕。。
特攻できなくて、参謀に殴られたらしい。
影があって、何か怯えていて、いつも一人で
誰かと過ごしたりしない柴田くん。
何を思っているのか、明日出撃だというのに感情を出さないし
うつむいて、無言で卵丼を食べる。
この各シーンのどこかで、一人佇む柴田くんの姿が
やけに気持ちに植え付けられていく。
そんな中、女学校の生徒の一人、要ちゃんが
富屋食堂に入ってきて、柴田兵長に特攻人形を渡す。
特攻人形、お守りみたいなものなのかな。
柴田くんは最初の出撃では誰にももらえてなくて
少し寂しそうだったけど、初めて渡されて恥ずかしそうに受け取っていた。
「もし、写真があったら頂けますか?」
今の時代、写真はデータで送るもの。簡単。
当時、写真をもらうって特別だったんじゃないかな。
「すみません、今持ってないんです」
なんだかそのやりとりが淡くて、切なくて。
こういう役やったら、破壊力すごい。
なんだろう、この、そこにいるだけで醸し出すオーラは。
そんな空気を壊すかのように
憲兵隊が富屋食堂に入ってくる。
柴田くんは見つけられ、「死に損ないが!」と罵声を浴びせられ
ビンタに蹴り、倒れてもまた立ち上がって起立したまま手は出さず
何度ビンタされても蹴られても、立ち上がって起立する。。
わざと車輪の空気を抜いて戻ってきた卑怯者と罵られ
「すみません、すみません」と謝り続ける柴田兵長。
スパイか?と言われ、「自分は日本人であります!」と
叫び続ける柴田兵長。
これは、、きつかったなぁ。。
やっぱりお話とわかっていても
殴られたり蹴られたりするのを見るのは辛いです。
途中、血のりを口元につけるんだけど
鮮血のような赤さで、手や軍服もマフラーも
赤く染まってしまって、リアル過ぎて。
地味なようだけど、殴られる演技ってすごく難しいというか
立ち回りはたくさんやってきたと思うけど、
ああリアルに殴られ蹴られ、そしてその精神状態を表現するって
本当にボコボコになってるわけじゃないから嘘っぽくなっちゃいそうだけど
もう本当に殴られてるよね?って思うくらい
かなり悲惨な顔してた。
毎回、めくれあがった軍服が
直してあげたいと、そう思うくらい痛々しそうだったな。
指先が、指先がまっすぐで
どうしてもつらいなーって思う時は
その指先見てたりして、でもその指がピンとして腿に張り付いてるほど
涙出てきてしまった。
(´ー`)フゥ・・・つづきます。