大山食堂に、長谷川くんのお母さんが訪ねてくる。

どこかで聞いたのかやってくる長谷川くん。




心配する母に、元気にやってる事だけを伝え

「早く帰るんだよ」と伝える息子。


自分の仕事場に、ましてや部隊の最前線に

母が来るというのは複雑だよね。

現代でも、仕事場に母が来たら恥ずかしいし。


みんな会うのを我慢してる中

自分だけ母との時間を過ごすわけにいかない。

そういう戦時下ならではの思いは

交通手段が発達し、電話やメールが気軽にできる今を

生きる私達には想像もつかないけど

手紙を出しても届くかわからない

いつまた会えるのかもわからない

そんな時代であったら

本当は会いに来てくれてすごく嬉しかったはずだよね。



「今日死んだかもしれない、明日死ぬかもしれない」


お母さん役の東さんのセリフが重くて

自分より若い息子が先に死ぬなんて

起きえないはずなのに、普通にあったのが69年前。



「母親になんて、なるもんじゃないですね」


子供を産む前と産んだ後で

家族との関係、仕事場での立場、自分自身の変化

自分の環境は大きく変化したけど

母親になって良かったと思うことはあれど

なるもんじゃないって思ったことはなく

それは今が幸せだからで

きっと息子の事を愛すれば愛しているほど

もし戦争で命を国に奪われるのであれば

母親になんかならなければ良かったと

そう思ったりするもんなんでしょうか。



舞台は武村軍曹のさっちゃんへの淡い恋心を中心に

進んでいきます。


チンピラに扮した隊員たちが

武村さんの恋が成功するように

わざとさっちゃんを襲い、武村さんが助けるという

シミュレーションをするんだけど

くだらなくて面白い。

これ特攻のお話だっけ?と思っちゃうくらい。

途中ミュージカル調になったり

舞台の上をよく動き回る。


ふと、台本を読んでて安倍中隊長のセリフで

「さぁて、誰の赤ちゃんが生まれるのかなぁ」ってあるんだけど

これあったっけ?あまり記憶ないや。

じゃあ、長谷川伍長で←


武村さん登場で「その子に何する気だ?」

長谷川くんが「ナニするんだよ!」

勝手に萌える←


この後勝大くんが、武村さんに「ヒゲアザラシ!」とか

「ヒゲザル!」とか?なんかその日のアドリブなのか

なんかあだ名をつけるんだけど

これってアドリブだったのかなぁ。

お見送りで聞けば良かったなー。


実際、さっちゃんが登場してシミュレーション通りにやると

津田分隊長が現れて見事に全員倒してしまい

めっちゃカッコイイんですけどー。

津田さんとさっちゃんが去った後に登場する武村さんの

なんちゃらグリーン的なヒーロースタイル。

その向こうに倒れてる勝大くんの鼻の高いこと。


キンケロシアターは前の方だと舞台と目線がほぼ同じくらいなので

倒れてる人を真横から見る感じになるのです。




大山食堂では、帰れと言われた長谷川くんのお母さんスミさんが

エレキテル連合のメイクで変装。。


これ笑うとこなんだけど、スミさんが

長谷川くんだけジョッキで麦茶を入れたり

切なくてなんか笑えなかったなぁ。


津田分隊長のチンピラたちをやっつけた話に

聞き耳を立てる隊員たちが、途中マギー審司でおなじみの

でっかくなっちゃった耳を出すんだけど

勝大くんの耳が逆なことがあって笑

それに吹いた←




笑いどころ満載なんだけど、でもこれは特攻のお話で

時折挟まれる指令室での真面目な会話が

対比的に描かれていて、ハッと戻されるというか

みんなが楽しく過ごしている中でも

特攻への作戦は着々と進んでいる様子を見て

ただ笑って済まされない結末へ向けて

どうなってしまうんだろうと、変な動機がしてきた。


今こんなに和気藹々と楽しそうなのに

長谷川くんも行っちゃうんだなって。

前半が楽しければ楽しいほど、後半悲しい物語になっていく。


すっかりこの辺で長谷川くんに愛着が湧いてるので

スミさんの気持ちを考えても、辛いなぁって。



つづく