「ドルアーガの塔」の二次創作を読んでいて、ふと、そういえば、
ギル(主人公)の持つ最強の武器が「エクスカリバー」だったことを思い出す。
……そういえば、「エクスカリバー」って、なんでこんなに有名なんだろう?
いや、もちろん、ゲームやマンガで使われまくった名前だから、というのはわかる。
だが、「なんで、ゲームやマンガで使われまくったのか?」という
問いの答えがわからない。
原典の「アーサー王伝説」がマイナーだとは言わないが、
これ、日本人にはさして読んでる人が多いとは思えない。
エクスカリバー自体も、王選定の剣であるとか、
常勝不敗の王(最後に負けるけど)が使っていた剣とか、
騎士道精神を体現した剣とか、逸話は多いけど、
実は攻撃力とか、武器としての性能がという表現は、
わたしが知る限りでは、実はない。
単純な「武器の攻撃力」としての表現なら、
神話系武器では、エクスカリバーに勝る表現はいくらでも出てくるはずだ。
ああ、もちろん、エクスカリバーの鞘の性能はとんでもないが(笑)
鞘については、輪をかけて日本ではマイナーだろう。
なにせ、神話系武器では、
「投げたら必中」「大地を裂く」「必ず殺す」あたりは頻出ワードなのだ。
「武器としての攻撃力」を考えるなら、エクスカリバーはそんなたいしたものではない。
にも関わらず、なぜ、多くのファンタジーの作者は、
「最強の剣」にこの名前を与えたんだろう?
主人公が「ギル=ギルガメス」であり、
アーサー王とは縁もユカリもないドルアーガも、
ギリシャ神話をベースにおいた星矢も、
いったいなんで、この名前をつかったんだろう??
あるゲームで、エクスカリバーとデュランダルを同格に扱ってるのをみて、
「おいおい、デュランダルってそんなすごい武器じゃねーだろ」とつっこんだんだけど、
考えてみたら、エクスカリバーだって
武器としてはさほどではないはずなんだよなあ…。
私自身、これらのゲームで育ったので疑問は感じなかったが、
考えてみると理由がわからない。
単純に、もともと知名度が高かった、ということなんだろうか?
誰か、日本のファンタジー史の黎明期の事情をしてる人はおらんかな(笑)
あと、海外、特にイギリス以外でこの伝説がどれほど知られているのか、についても
ちょっと興味があるんだよなあ……。