土日で、ゲーム開発に関する本を数冊読んだので、その中から2冊ばかり紹介。
例によって、アフィリエイトはIDもってませんので、ムリにすすめるつもりはなし(笑)
興味のあるひとだけどーぞ。
●「なんでそんなにゲーム業界に入れるの?」
タイトルがうさんくさいことこの上ないが(笑)
ゲーム学校「デジタルエンタテイメント・アカデミー」の軌跡を描いたマンガ。
エニックスゲームスクールとして出発し、
赤字だらけだった学校の状態を改善していく、その様を
当時の学長を原作として描いている。
マンガなので読みやすく、内容的にもドキュメンタリーとして面白い。
マンガの中でもふれられているが、
最終的に、この学校(DEA)は平成21年3月末、つまりまもなく閉校となる。
http://www.d-e-a.co.jp/pcindex.php
そのため、過度に学校についてもちあげたり、宣伝しているところもなく、
そこにいたるまでの奮闘の道筋がしっかり書かれている。
最終的に閉校に終わるとはいえ、作中の表現的にも
「しっかりした終わり方」であることは伺える。
巻末には最終年度の損益報告書や授業のカリキュラムなどものっていて、
努力が伺える内容になっている。
がんばっていたんだろうなあ。
とはいえ、ワタシ自身はゲーム学校についてはあまり肯定的な見方をしてない一人。
これ見て「ぜひゲーム学校へ!」なんて進路は
選んでほしくなかったりもするんだけどね。
●「ゲームの教科書」
現役&元ゲームクリエイターが書いた「ゲームの作り方」の本。
技術書ではなく、開発工程や仕事の内容の確認。
「実際に現場ではどういう工程で仕事がすすめられるのか」の記述なので、
すでに現場にいる人には無用の知識かな(笑)
どちらかというと、これからゲーム業界を目指す人向けかな。
ただ、「現場の仕事」解説としては、さすがにリアル。
この手の本の中では一番実情に近い書き方をしてるんじゃないかなあ、と。
内容的にも、「教科書」を名乗ってるだけあって、
言葉の定義・解説など、かなり気をつかって書いてある。
「ディレクターとプランナーってそれぞれ何するの?」
とかそういうあたりの知識がほしいなら、読んでおくといいだろう。
第3章には、そのものズバリ 「ゲーム開発者になるには?」という章題で、
ゲーム会社に就職するために、就職活動の前提としてもっておくべき知識が載っている。
P121あたりの解説をちょっとまとめておく。
これは、ワタシの思ってる「ゲーム業界への就職」の実態とほぼ一致する。
・ゲーム業界は、基本的には学歴不問
・しかし、リアルな話として、学歴優先で取るところが少なくない
・採用側は、新卒がゲーム開発を専門的に勉強していることをさほど期待していない
(プランナ、プログラマの場合)
そのほか、「学んでおくべきこと」も、よくまとまっていると思う。
ここに該当するひとたちには必読。
上で、「ゲーム学校への進学を肯定しない」といった理由は、このあたりによる。