会社で「うみねこEP04」の推理について大いに盛り上がる。
どんな会社だ、と突っ込まれそうだが、まあ、ゲーム会社なんてそんなものだ(笑)。
ちょっとだけネタバレしつつ与太話を。
「EP1の嘉音、結局どういうことよ」
「赤字で宣言されたのは……と。ホイ」
全ての生存者にアリバイがある!さらに死者も含めようぞ!!
つまり、島の如何なる人間にも死者にも、嘉音は殺せなかった!
嘉音は自殺ではない。
嘉音は事故死ではない!
彼らは異なる人物を嘉音と誤認することは絶対にない!
「なるほど」
「有力なのは、"死んでない"だな」
「生存か。確かに赤字と矛盾しない」
「死に様を確認したのは医者だけだっけ?」
「ジェシカも見たようなそぶりだったが、明言されていない」
「バトラが確認してないし、南条が共犯、南条をだました、どちらも考えられる」
「その場合、犯人側の偽装の可能性と、本当に"事故"な可能性があるかな?」
「"事故死"ではないが、事故である可能性はあるのか(笑) 厄介な」
「死んでいると考える方法は?」
「それ以外あるのか? "他殺"は赤字ではないんだが……容疑者がおらんぞ」
「たとえば、"病死"なんてどうだ?」
「発病から数分で血を撒き散らして死亡する奇病か……」
「未知の奇病Xというわけだな(笑) 悪魔の証明だから有効」
「そうか、発病が事故であってもいいわけだな(笑)」
「そそ。嘉音はあそこで金蔵の死体を焼こうとしていた。そのとき、事故で病気をもらってしまった……」
「ひでえ……」
「あるいは、病原体を注射される、とかでもいいな」
「杭は? 死んだあと刺せばいいのか」
「病死がありか。すると、他の死因もあるか」
「と、いうと?」
「戦死」
「それは他殺じゃないのか!(笑)」
「流れ弾で死んだとか……」
「流れ弾は事故死じゃないのか……?」
「あとは、老衰なんてどうだ」
「確かに赤字には該当しないが……」
「ないといえないのが怖いな……あの血はどこから出てきたんだ(笑)」
「老衰死したあと、死体に杭をうって切り裂いた(笑)」
「そもそも、”アリバイがある”は、”アリバイが成立している”と読んでいいのか?」
「なるほど。”主張できるアリバイがある”と”そのアリバイが真実である”は別物か」
「それをいいだすと、いろいろ崩れそうな気もするが……」
「共犯2名が相互にアリバイ保障、で"アリバイがある"状態といえなくもない。真実ではないが」
「"使用人全員共犯"とかだと、いくらでもアリバイはつくれるべ?」
「EP4最後のバトラの場合はどうだ? 容疑者がいない点で似てるが」
「赤字をそのまま解釈すると、この時点でもう"他者"がいないことになるなあ」
「"わたし"を比喩表現とするなら、病気・事故・災害とかが考えられるな」
「比喩表現を認めちゃうと、過去の赤字が"これは比喩かも"と疑わなきゃならんぞ」
「二つ目の人格が現れる病気、とかどうよ」
「……なるほど。それなら、二つ目の人格が"わたし"でいいか」
「"わたしはあなたではない"には該当しないのか?」
「他者の人格が乗り移ってしまう病気、でどうでしょう(笑)」
「それはほとんど魔術の公認じゃないのか……?」
「そういう病気を仮定すると、ジェシカとジョージも説明つくかも」
「ジョージにジェシカの人格が乗り移る。実は電話をしたのはジョージ体のジェシカ、かな」
「確かに。それならジョージの死んだ場所もわかる」
「だいぶムリが出てきたなあ……」