Wii「428」隠しシナリオ含めてクリア。
一気にやりきってしまった感がありますねえ。
シナリオに疾走感があり、とにかく次が気になる引きが多い。
ザッピングのとき方もさほど不可解なものはなく、
どんどん進める感じでした。
トータルのボリュームは街よりは少ないのかな?
まあ、「まとまっている」という感じが強いのが
そう思わせるのかもしれないですね。
シリアス成分強めでギャグ成分がちょっとくいたりなかったかな?
「コメディパートとシリアスパートのブレンド感」という意味では、
ちょっとシリアス部分強すぎな感じ?
とはいえ、最終章での収束感やまとまりはすごかったです。
「街」が「個別に決着をつけた」のに対し、
「428」は、いろんな思いや力が集まって……という印象ですかね。
非常に好印象でした。
ゲーム内時間としてはまる一日ぐらいなので、
ギャグパートの少なさも仕方がなかったのかなあ、と。
満足度は非常に高かったです。
「街」をはじめて全クリアしたときほど圧倒されたわけではないですが、
思い出補正もあるだろうし、さすがにそれと比べちゃいかんでしょう。
偉大すぎる前作のエッセンスを十分に受け継ぎ、
高い完成度に仕上げた良作、でいいんじゃないかと思います。
撮影日数や、スタッフロールの人数などみると、
とても今の売上では採算とれないでしょうが……。
まあもう、その辺も織り込みずみなのかもしれないなあ。
** 以下、若干ながらバレありなので改行 ***
** 改行ここまで **
一番唸らされたのは、タマの着ぐるみが脱げたシーンですね。
「そうきたか!」と思わされましたし、
そこまでギャグパートの主軸だったキャラが、
一転してシリアスパートのド真ん中に躍り出る演出は見事でした。
また、細かい演出やシーンの見せ方が本当にうまく、
さすがにサウンドノベルを作り続けてきた経験はダテじゃないなー、と。
今回は、主人公サイドの人物はどれも魅力的で、
どれからすすめるか結構悩みましたね。
どれもよかったと思います。
「強烈な脇役」は社長ぐらいですが……(笑)
ラストは、ちょっとだけ疑問。
普通に逮捕で終わらせてもよかったんじゃないかなあ。
最後の「犯人入力」がなかったのはいいけど、
やっぱり、スタッフロール後のシーンはないほうが
いい余韻を残せるんじゃないかなあ、と思う。
前作よりまとまったラストをつくっているのに、
前作のラストほどの感動がないのはこのあたりの問題かもしれない。
まあ、些細な問題ですけどね。
クリア後の「黒いしおり」については……
TYPE-MOON部分はあまり感心せず……。
本編に連続する部分もあるサブストーリーなのに、
あまりの雰囲気の違いに最初から最後まで違和感多し。
個別でみれば面白いと思うんですが、
本編とつながりが強い分、違和感が勝っちゃったかも。
「エコ吉」の方は普通に面白かったので、
全体的な雰囲気の問題かなあ。
最終ラストシーンにつながるサブストーリーだけに、
ちょっと勿体ない印象あり。
一方で、白いしおりの隠しシナリオは非常に好感。
本編ではあまり出番のないキャラだったし、
うまく消化してくれた、という思いが強いです。
また、キャラの名前やエピソードなど、
前作を多少ひっかけた伏線が随所にあるのもいい感じだと思います。