いきなりコメントが大量になりましたねえ……。
CM、プロモーションの不足をもって「次にうてる手」という人が多いようです。
ま、実際プロモーションがらみの話は前の話ではほとんどふれなかったので、
ちょっと見解を述べておきます。
XBOX360のプロモーションに問題があるのは間違いない事実です。
ですが、正直、私は、この問題が
「今後改善できる問題か?」という点で疑問を感じています。
いったい、どうPRしたら、2005年に発売し、もう発売から3年が経とうとするハードに、
他ハードに対抗できるだけのブランド力をもたせることが可能なのでしょうか?
>これを言っちゃあ身も蓋もないかも
>しれませんが、「Xbox」って名前は、
>少なくとも日本では捨てるべきだったと思います。
>それだけ初代の大敗が日本の消費者には
>根強く印象として残っているんです。
こういう記述がコメント欄にありました。
名前の功罪はさておき、日本では、
現時点での「XBOX」が成功のイメージからかなり遠いのは確かだと思います。
ソフトの中身は別として、すでに「耳に新しい」ハードでもなくなっています。
プロモーションを成功させるには、インパクト・新鮮さ・ブランドイメージといった
キーワードがどうしてもかかせないものかと思いますが、
360はその点非常に厳しい時期に入っているのではないでしょうか。
そのあたりをおぎなって、プロモーションの力でひっぱりあげるのは、
相当に難しいと思うのですが、「XBOX」というハードをブランドとして
認知させるようなプロモーション、本当に「これから」で、できるんでしょうか?
もちろん、次の世代になれば話はまったく違うでしょう。
GC→Wiiのように、世代交代に際して、その点で
大きな成功をとげたハードもあるわけで、そこはおおいに努力してほしいと思います。
ただ、いまの360の状態を広報のちからで改善できるのか?
というと、ちょっとなあ、と。
「もっと日本人に受け入れられるPRをすれば……」という意見はごもっともと思うのですが、
実際に、「じゃあ、どういうPRをすればいいか?」といわれると、
この状況を挽回できるレベルの内容は提案できそうにないなあ、ということで、
前のような記述になったわけです。
無論、金が湯水の如く使えれば話は違うんでしょうが、
もはや日本市場がMSにとってそこまでしてほしいほどのものなのかな?
という点でも疑問がありまして。
「誰もしらない」状態からの逆転、というものなら、
それなりに聞くこともあるんですが、
「名前だけは知られてるが、はやってない」
「競合しそうな商品が市場を席巻している」
なんていう状態から、プロモーションで一気に状況改善、なんて、
本当に可能なんでしょうか?
(ちっと前回の記述と矛盾しますが)
もちろん、ワタシはプロモーション系はドシロートなので、
ぜんぜんできるものなのかもしれませんが。
状況を上向きにもっていくだけなら期待はできそうですが……。
それでも、一番手以外は商売にならん、という業界ですからねえ……。
一方で、「プロモーションの問題はもう容易には解決できない」という認識もあります。
そりゃあ、いいプロモーションで解決できるなら、それにこしたことはないですがね。
日米の感覚の違いをはじめ、その違いを吸収しようとする姿勢、文化という意味で、
ここは非常に問題が多い分野です。
だからこそ、ここまで長い時間かけて、失敗しつづけてきてるわけじゃないですか。
結果が出るまでには相当に時間がかかるんじゃないですかねえ。
「改善が期待される点」ですが、「次の矢」として間に合うものとは思えません。
プロモーションが360にとって弱点なのは確かですが、
即座に改善が期待できる部分ではなく、
改善したからといって、状況が好転できる見通しも十分ではない。
プロモーションに関しては、いまのところ、こういう見解です。