ニコニコ動画には、たくさんのゲームのプレイ動画があがってる。
最近みてて面白いなあ、と思ったのが、
表題の、「ドラゴンクエスト三国志」だ。
http://www.nicovideo.jp/mylist/4762416
コーエーの「三国志」のプレイ動画なのだが、
ドラゴンクエストの登場人物が新武将として登場しており、
彼らが天下統一(?)を目指す物語になっている。
君主は5の主人公・リュカで、その下に、
各作品の登場人物が集まっている感じだ。
ゲームソフトのドラゴンクエストにとどまらず、
ダイの大冒険、ロトの紋章、アニメドラゴンクエストからも
キャラクター出演のオールスター。
そのキャラの掛け合いが魅力……なのだが、
あえてこのブログで取り上げる理由は、それだけではない。
この動画の魅力は、「魔王軍」の圧倒的な強さだ。
DQの主人公たちは、「伝説の英雄」クラスということで、
能力値はかなり高めに設定されている。
武力90台はゾロゾロいるし、知力の高いメンツもかなり多い。
だが、思いおこせば、その「伝説の英雄」が、
4,5人束になっても十分戦えるのが「魔王」の実力なわけである。
そんなわけで、この動画において、
魔王たちの能力値は、まさしく数値の限界に挑む設定になっている。
たとえば、動画中で、何度も勇者軍を苦しめている、
DQ6の隠しボス、ダークドレアム。
彼の武力は実に200に達している。
武力200!
これがどれだけとんでもない数値なのかは、動画をぜひ見てほしい。
人間の限界に近い能力値を誇る勇者たちが、
一騎討ちで手も足もでない数字なのだ。
もともとの、ゲーム「三国志」は、構造的に欠点がある。
中盤をすぎたあたりから、敵がどんどん弱体化してしまい、
後半がまったくもりあがらない、
陣を奪っていくだけの作業ゲームになってしまう点だ。
ニコニコ動画に数多くあがっているプレイ動画も、
この点には苦労しているようで、
中だるみのはげしいものや、
いろいろとルールで縛りをかけたり、
途中で「敵を強化する」データ改ざんを行っているものもある。
その中で、単純に「圧倒的に強い敵」を敵として配置して、
それに挑んでいるこの動画は、他のプレイ動画に比べても面白いと思う。
「これ、ひょっとして負けて終わるんじゃねえの?」とまで
思わせる凶悪な難易度設定にさえ見える、面白い設定になっている。
見ててかなりハラハラさせられる局面もあり、
ある意味、動画作成者のバランス調整がかなりすぐれているといっていいだろう。
「三国志」や「信長」のようなシミュレーションの場合、
プレイヤーに与えられる選択肢が多い分、
ゲーム上で緊迫感を保ち続けるような難易度設定はかなり難しい。
それをプレイヤー側で解決し、面白いゲームにしている、という点で、
この動画はかなり興味深い。
ゲームの構造とか、難易度設定とかを考える上でも、
面白い内容だと思う。もうしばらく、注目してみる予定。