MGS4の価格が決定とか。


通常版8,800円、特典版9,800円という、

ちょっと高めの値段設定が話題になってるようで。


まあ、ゲームの価格設定の難しさ、ってのを思わせる話ですなあ。


かけた予算と、期待される内容からすると、

別段異常というわけではないんだろうけど、

ゲームの場合、作品によっては、予算かけたからって、

なかなか値段をあげていい商売じゃないからなあ……。


映画でもそうだけど、

コンテンツを作る費用と、ユーザー一人あたりが支払う金額が、

ほとんど関連しない、という事実は、

実は複雑な問題だよなあ。


本なんかだと、作るのに手間のかかる専門書はバカ高かったりしても許される。

でも、映画やゲームはそうじゃない。

(高いゲームもあるけどさ(笑))


このあたりの違いは、映画やゲームが、

「多数に普及しないと採算が取れない」という点に由来する部分だろう。

ある程度広い層が買ってくれないと、どうにもならない。

だから、値段を極端にあげるわけにはいかない。

逆にいうなら、狭い層を狙った作品は、専門書のごとく、

高く設定しないとやっていけないし、

それを許せないというなら、市場からそういう商品が消えるだけだ。


広い層、いままで手にとってもらっていない層にも普及を狙うなら、

値段を低くおさえるのが鉄則になる。

ゲームや映画の場合、客の足が遠のいてしまっては意味がないから、

適切な金額を見極めるのが必要になってくる。


今回の場合、MGSは、「PS3の普及」という大命題を背負わされている。

ほかのどの作品よりも、

「たくさんの人に売らなければならない」作品でありながら、

「値段の高さ」という余計な障壁をもっているのが話題を呼んでいるのだろう。


正直なところ、この値段が正解なのかどうかはわからない。


作品を考えれば、

「この値段でも売れるのだから、まったく問題ない」

ともいえるし、

「PS3の話題性もあって、デビルメイクライのように、

従来以上の普及が期待できるのだから、もっと下げるべきだった」

ということもできるだろう。



アイマスの例との違いは、やっぱり狙う層の幅広さでしょうね。

ないように比して高いとはけしていえませんが、

いろいろつけて高くした、そのことの是非が気になる部分です。


……作る立場としては、MGS4の内容で、6800とかで売られたら、

それはそれでたまらんものはあるんですがね……(笑)



あ、ワタシは通常版を購入予定です。