http://wii.com/jp/articles/smashbros/crv/vol1/page4.html


これ、社長もいってますけど、とんでもない話ですな。


「ものがまったくできていないときに
 完成イメージが頭の中で
 ほぼ完璧にできて動いている」


これがホントに出来るなら、そりゃ、すげえゲームが作れるわけだ……。


ゲーム作りをするとき、たいていの人は、

出来上がったものと、自分の頭の中にあったもののギャップに苦しみ、

それを埋めつつ、はじめにねらったものの面白さをいかに再現するか、

っていう部分に腐心するのがフツウ。


自分が、頭の中で考えているウチは面白いけど、

モノしてみたら「なんかちがう」っていうのはよくあることで、

それは、プログラマへの伝達が問題だったり、

そもそもアイデアに問題があったり、と、

そんなことがきっかけでおきるわけだけど……。


ほんと、これが出来るなら、そりゃあ、すごい。

「それができれば理想だが、できたら苦労しないよ」という類の能力。

ことゲーム作りにおいては、望んでも得られないレベルの能力だと思う。

さらっといわれると、すごさがわからないかもしれないが、

多人数でのゲーム作りに従事したことのある人なら、

「そんなうまくはいかんだろ?」と疑いたくもなるレベルだと思う。


ゲーム製作の未経験者と「ゲームを作ろう」という話をすると、

結構な人が、ディテールの話から入ろうとする。

でも、それじゃ当然うまくいかなくて、いろんな経験をへて、

「最初から細かい指定は出来ないし、いらない」

という結論にたどり着くのが普通。

社長の「そんなことは動かしてみないとわからないじゃないか」

という言葉は、その辺に根ざしてる。

ある程度のアウトラインの提示をうけ、

じょじょに煮詰めていかないと、出来ないし、ズレズレのものが出来上がる、

それが、開発上の常識だ。


いやはや、すげーはずだよ……。

こういうのって、磨ける類の才能なのかねえ……。

正直、どうやったらこんな力がつくのかわからない。


普通、こういう力は、プログラム能力に長けた人が優れてるもんだと

思ってたけど、当代一のプログラマをしてこういわせちゃうんだから、

もう、とんでもないレベルなんだろう。


「破格」という言葉がふさわしい。