DS版ドラクエ4をやった影響か、なんとなく読みたくなって、

久美沙織「小説ドラゴンクエスト4」を読み返す。

「アイマスクエスト」中でもコメントで話題になっていたけど、

小説版とゲーム版だと、時間の流れが大きく違うんだよなあ。


小説版は、第一章から第五章までの間に、

実に10年の歳月が流れている。

ライアンが行方不明事件を解決し、旅に出て、

勇者にめぐり合うまでになんと10年間。


もうすこし細かく言うと、

アリーナがエンドールへいく祠でライアンと会ったのが、

一章クリアから5年後。

サントハイム王城の失踪事件も同じ年だ。


トルネコも、36歳で旅立って、

勇者一行に合流した頃には40代、と語っているので、

2章と3章は同じぐらいの時間帯、ということになっている。


4章と5章はほぼ連続した時間帯なので、


1章→5年→2章&3章→5年→4章&5章


というのが、小説版の流れだ。

ゲーム版と大きく違うようにも思えるが、冷静に考えると、

一章のピサロの手先たちは、小さな子供をとらえようとしていることになる。

この10年のおかげで、彼らの行動が整合性がとれるようになるわけだね。

小説版の勇者は、1章のときはイムルの宿屋の息子と

同じぐらいの年だった、というわけだ。


ゲーム版のトルネコは50代だったかな?

ネネが21歳、息子が5歳、というので、あまりの年齢差がネタになっていたが……(笑)

ちょっと、公式の資料が見つからず。

ドラクエの場合、いろいろ出版物が出ているワリに、

「知られざる伝説」みたいに、原作側が否定している部分もあったりして、

どーにも不整合ですな(笑)。


小説版4は、アリーナがボクっ娘だったり、

はやくからエビルプリーストを最大の悪役と設定していたりと、

なかなか設定的には面白い部分が多い。

特に、エビルプリーストは、ピサロが皇孫の頃から魔界の裏で

暗躍していたりと、出番も多く、印象的だ。

全体でみると、長い物語を圧縮しただけあって、

いろいろとはしょられている部分が多いが、やっぱり面白い。


検索してみたら、知っている絵とは違う表紙がでてきたが、新装版かな?

気になったらばぜひぜひご一読あれ。