「トロステーション」が「初音ミク」をとりあげた そうで、
ニュースになってますね。


「トロステーション」は、PS3で動く、無料のニュース配信ソフト。
毎日いろんな情報をニュース形式で教えてくれるシロモノです。


初音ミクは、ニコニコ動画でのブレイクもあり、
あのテの動画サイトとは切っても切れない縁があります。
動画サイト、っていうと、
どーしても「オフィシャル」な立場からは
推奨とか賛同とかしにくいモノ、っていうイメージがあります。


そんなわけで、こういうニュースになった、という感じですね。

よくとりあげられた、という論調が多いですし、

ワタシ自身も、「やるなー」と思わざるを得ない状態です。


でもまあ、実情を考えてみると、

アニメ業界と違って、ゲーム業界の方は、
動画系サイトとケンカする理由は、あんまりありません。


エンディングとか発売日にあげられちゃうとか、
ちょっと悲しい部分もありますが、まあ、その程度。


販促になるし、ゲームの「おいしいトコロ」をピックアップして
紹介してくれる、ということに注目すれば、
まあ、あえてケンカする理由はない、ともいえるでしょう。


DVDの売り上げ問題や、CMカットによるスポンサーサイドからの
突き上げのあるアニメ業界とは、話がゼンゼン違います。


ワタシ個人が、イチ開発者としていうなら、
「イメージ」で勝負しなきゃならない従来の広報より、
「中身」をしっかりみてもらえるこういう広報の方が望ましいスタイル、
とさえいうこともできるでしょう。


もちろん、従来の広報にも大きなメリットはあるんですが、

中身をみてキッチリ評価してくれるほうがうれしい、と。



実際のゲームデザインの現場をみてみると、

すでに、動画共有系サービスのような、

「プレイ風景を見せる」系のアイデアを取り入れるのは、

さして珍しいものではなくなりつつあります。


「アイドルマスターL4U」もそうですが、
スマブラXにもそういう機能 があるそうで。


さすがに任天堂だけあって、直接共有サイトを利用する、
という風にはできなかったようですが、
「プレイ画面を見て楽しむ」部分にはしっかり目をつけています。


実際、ウチの会社で、「ネットを生かした新システムのアイデア、なんかある?」
と聞いてみたら、出てきたアイデアの半分ぐらいが
動画サイトを意識した内容だったりしてね。
お前ら、もうちょっとオリジナリティつけてひねれよ、

なんていわれるハメになったりもしました。


ある種、そういう側面を意識しながらやる、っていうのは、

今後のスタンダードになるでしょう。

まあ、「見て楽しいゲーム」と「やって楽しいゲーム」は違うんで、

後者が廃れることにならなければ、問題ないんじゃないかなあ、と思います。