http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/000711.html


なんというか……無茶苦茶悔しい。


見るべき点は、コメント欄で、「レ式」という方の書いている文章だ。

長いコメントなので、内容は、直接現地にいって文章を確認してほしい。

事実かどうか、確認するすべは私にはなかったが、

ざっと検索した限りでは、反する内容は見つけられなかった。


かつて、声優たちが待遇改善を叫び、行動を起こした時におきた「事実」。

権利は勝ち取ったが、番組供給側は、その勝ち取った権利を

使わせない方向に方針を転換し、結果として、

今のアニメ事情ができあがった、という話だ。


悔しい。

何が悔しいって、どこを批判すればいいのかわからんことだ。


待遇改善を目指した当時の声優たちの行動は正しい。

まったく問題ない。

一方で、その待遇改善を受けて、新規開拓にいった供給側は悪なのか?

値段が高いのを避け、安く、

新たな商品価値を提供できる方向に向かうのは、

企業として当然のスタイルだ。

再放送ばかりの状態から、新作を作りにいったのだ。

ある意味で、正しい状態とさえ言えてしまう。


だが、結果が、今の状態だとしたら……

それが正しいとは、とても言えない。


萌えアニメが悪いとはいわんし、俺も見るが、

いわゆる「古き良きアニメ」の道がこれによって閉ざされたとしたら、

それを認めるわけにはいかない。



で、いったい誰を責めればいいんだ。



誰がどうすれば、この状態を避けられたというのか。

誰もが不当な損をしない、そういう道はなかったのか。

その道を選ばなかったとしたら、その責は誰にあるんだ。


もし仮に、自分がどの立場にあったとしても、

これよりましな結論をみちびきだす自信がない。


もし自分が当時の声優であれば、改善を求める声に賛同しただろう。

もし自分がその供給側であれば、価格の上昇に伴い、

新たな道を探すことに賛同しただろう。


誰も、悪いことをしたとは思えない。



……似たような問題は、どこにでもある。

だからこそ、過去には学びたい。

だが、この事例から、どんな答えを導き出せばいいんだ?

強大な組織が一度システムを作ってしまったら、

そこであがいても、ロクな結果はだせねえってことか?

上を抱き込み、互いに協力するべきだった、ってことか?


ああ、くそ! 本当に悔しい。


どうするべきだったんだ?


……敵は、いったい、誰だったんだ?