PS3のソフトの価格が発表され、「意外と安い」と評判の様子。

いままでどおりの価格なわけだが、

まあ、「高くなる」とさんざんいわれていたからね。

しばらくはこの価格だろう。

なぜって、そりゃ、Xbox360との勝負になるから、だね。


実際のところ、この2機は、性能では拮抗している。

メーカーとしては、両方のシェアを狙うなら、当然同時発売にしたい。

そのとき、「PS3の方が値段が高くなります」とかなったら、勝てるわけがない。

そんなわけで、Xbox360側の値段がPS2時代とくらべてあがってない以上、

PS3側がそれ以上の値段設定ができるわけがない。


でもまあ、両者とも、少しづつあげていくことにはなるかもしれないけどね。

そのへんは、協定でも結んでいるかのごとくあがっていくことになるだろう(笑)。


ともあれ、当面は、PS2=Xbox360=PS3のソフト価格でいくことは間違いない。


価格については、PS2のソフトが市場での競争力を失ったあたりから上昇をはじめ、

+1000~+1500あたりで落ち着くと予想中。



さてさて。



実際に、PS3でゲームを作っていて、「高解像度」っていうモノが、

意外に厄介であることをつくづく思い知らされている。

いままで、640*448ぐらいの画面サイズでつくっていたものが、1920×1080になるのだ。

サイズにして、横3倍、縦2.4倍。あわせて、7.2倍。


これがどういうことか、っていうと、2D素材やムービーは、

その分必要な容量がいや増す、ということになる。

「同じ時間のムービーを記録するのに、7.2倍の容量が必要になる」ってことだ。

この辺は、次世代DVDの規格策定が行われた経緯を知っている人には当たり前だろう。


DVDの容量は4.7GB(一層時)。

事実として、PS2の終盤に登場したソフトの中は、

この容量を使い切っていたものもある(*1)。

PS2に比べればプリレンダムービーが減るだろうから、

単純計算で必要な容量は減るかもしれないが、

「7.2倍」という必要量を考えると、

ブルーレイの最大27GBですら、「十分すぎる」とはいえないのがわかると思う。


Xbox360の場合は、DVD2層にしたとして9.4GB、場合によっては複数枚組での対応、

ということになるが、やはり、この辺はX360の弱点であるとはいえそうな気がする。

いずれにせよ、「同じ手法でゲームを作っていたら」早々に容量不足に陥るのだ。

CD→DVDにうつったときのようにはいかない状態にあることは、認識しておく必要がある。


複数枚組・インストール必須……なんて状態がくるのかなあ、と思ってみたり。


まあ、こんな状況を考えてみると、次世代DVDの規格戦争ってことを抜きにしても、

ブルーレイの搭載はやっぱ必要なんだよなあ、と思わせるわけだ。


……とりあえず、以上。


(*1)容量の計算ミスにより、DVDに収まらず延期した……というソフトがある。