吾妻ひでお著「うつうつひでお日記」を読む。いや、発売日に買ってたんだけど。
これが、買った直後に読んだときは、「たいして面白くないなー」だったんだけど、
今読み返してみたら、無茶苦茶面白い。
もともと、同「失踪日記」を読んで、
「吾妻ひでおってこんなに面白かったのか!」と驚愕したタチだったんだけど、
やっぱり、その影響が強すぎたのか、
先入観が強すぎたのか、スタイルが違う「ひでお日記」に戸惑い、
その面白さがぜんぜん見抜けていなかった様子。
「失踪日記」が掛け値なしに面白かっただけに、
それと同ベクトルのものを期待して、勝手に転んでいた様子。
フツーに読めば、面白いところ多し。
著者の病状などを知っておくと、
「ギャグで書いたのか、真相そういう状態だったのか」と推測する楽しみもできてまたをかし。
……ともあれ、「自分の中の前評判に囚われ、正しく評価できなくなる」って状態は、
やっぱりよろしくない。
よくやってしまうことだけに、気をつけないと。