終電帰りが続く。

作業量は多いし、無理難題も言われる。

だが、楽しい。

数字いじって、処理考えて、無茶な要求をうまく実現させて、

それが形になって、みんなで騒ぐ。


わずかな数字の変更が、ゲームバランスを劇的に変え、

それが実感できる、その瞬間がたまらない。

バグをみつけ、必死に思考をめぐらせて、

小さなコードのほつれをみつけた喜びが、プログラマ以外にわかるか。

四六時中ゲームについて考えられる職が、ほかにあるものか。


ゲーム業界の暴露本を読むと、

来るなだの、いい仕事じゃない、なんて記述も目立つ。

それは多分事実だし、否定できないけど。


でも、「楽しいか?」といわれれば、

胸を張って答えよう。

「こんな楽しい仕事は、ほかにはない」と。