ロボット、あるいはパーツにどのようなパラメータをもたせるか。

これは、ゲームの方向性を決める重要なポイントになります。

本来、このゲームの楽しさは、セッティングと試行錯誤にあります。

ですから、ある程度細かく、複雑なパラメータを持たせたほうが、

工夫のしがいがあります。


しかし、一方で、複雑にしすぎれば、入り口の敷居を高くしてしまうでしょう。

パラメータは、なるべく、有用なものを多く用意したいところですが、

スタートしたばかりのころは、

そこまで考えなくても楽しめるようにしたいものです。


それらを踏まえて、どういうパラメータを作るか考えてみましょう。

こういう場合は、

「ゲーム中で、どういうシチュエーションを再現したいか」を

考えてみると、おのずと決まってきます。


たとえば、

「機動性に長けたロボットが、森林に逃げ込み、相手の不意をうって弱点を一撃!」

というシチュエーションを再現したいとします。

上の例を、ゲームで再現するには、どういうパラメータが必要でしょうか。

上の文章を、ゲームの状態に直してみましょう。


ロボットAは、ロボットBより、「機動力」が優れていた。

  → ロボットAは、森林に移動することができた

ロボットAの「隠形力」はロボットBの「感知力」を上回っていた。

  → ロボットAは、森林に隠れることができた

ロボットAの武器の「クリティカルLV」はロボットBのボディの脆弱性を上回っていた。

  → ロボットAは、(森林から奇襲することで)ロボットBの弱点を狙って攻撃できた


こんな感じでしょうか。

これで、本体のパラメータとして「機動力」「感知力」。

武器のパラメータとして「クリティカルLV」。

装甲のパラメータとして「脆弱性」。

などがあるとよさそうです。


ゲームのデータを作る際、「こういう状況を再現したい!」と考えるのは大切です。

完成形のイメージをもつことが大事といわれるゆえんですね。

では、いくつか、再現したいシチュエーションと、

そのために必要そうなパラメータを考えていきましょう。

他にも、ゲーム内で使えそうな要素があれば、どんどん書いてみます。


●作ってみたいロボット

「高地に陣取り、遠距離砲撃に徹して敵を近づけさせないロボット」

   → パラメータ「射程」  「相手を足止めする攻撃(ノックバック?)」


「手数の多さで敵を圧倒し、反撃を封じて敵を倒すロボット」

   → パラメータ「速射性」 「反撃を封じる攻撃(スタン?)」


「地形に罠をしかけ、そこに敵を誘導して撃破するロボット」

   → 攻撃方法「罠設置」 パラメータ「感知能力」


「とにかく近接戦闘に強く、近寄れば負けなしの剣豪ロボット」

   → 攻撃方法「近接戦」 パラメータ「瞬発力(ダッシュ力? 敵に肉薄する力)」


「相手のパーツを攻撃し、破壊or故障させ、敵の能力をそいでから戦うロボット」

   → 攻撃方法「部位破壊」 パラメータ「パーツ耐久性」


……こんな感じです。

とりあえず、いろいろなシチュエーションをあげつつ、

面白そうなパラメータをさがしていくことにしましょう。