一人でプレイする場合は、普通のRPG。
そこで育てたキャラに命令をあたえ、すれ違いで対戦できるようにする。
前回まとめたアイデアは、このようなものでした。
簡単にまとめてしまえば、
ポケットモンスターのように仲間を集めたり、そだてたりしながら、
その対人戦をすれ違いでやるようにしたもの、ということになります。
しかし、前回あげたとおり、このアイデアには、いくつか問題点があります。
とりあえず、代表的なものをあげておきましょう。
・ 通常の「通信対戦」に勝るところがない
・ 単純に戦わせるだけでは、面白くない
・ 「成長」と「対戦」の相性の悪さ
はじめの二つは、重要にからみあうポイントです。
ゲームシステムとしては、DQモンスターズ(*1)に近いものがあるでしょう。
あの対戦シーンを、すれちがいでやるのがこのゲームですが……
さて、それは面白いものなのでしょうか?
やはり、こういった対戦は、「相手が見えている」「相手との感想戦ができる」という点も、
大きな魅力になっています。
相手の姿が見えず、誰と戦ったかもわからないこのシステムは、
決定的にシステムとして劣っています。
そこを改善し、面白くするための要素……工夫が、必要になるでしょう。
もうひとつは、ランダムで対戦されてしまうがゆえの、
「成長」と「対戦」の相性の悪さです。
たとえば、発売から一ヶ月ぐらいたって、このソフトを手にした人がいたとします。
「ゲームの中で、キャラを強くし、そのキャラで対戦!」とした場合、
はじめたばかりの人は、追いつくまでに相当な時間がかかってしまいます。
ある程度はそういう傾向も必要でしょうが、
DSがこれまでやってきた通信システムとくらべると、これはあまり得策とはいえません。
「どうぶつの森」などがやってきた通信システムは、
誰が途中からやっても、熟練者とそう変わらない遊びができる……という、
圧倒的な敷居の低さがありました。
そういう敷居の低さと、レベルアップという要素は、まったくかみ合わないものです。
無論、これはマイナスの点ばかりではないので、
あえてそうする、というのも一手ですが……。
とにかく、これらの問いに、答えを出さなければなりません。
特に、前の2つですね。
なぜ、wi-fi対戦ではなく、すれちがい対戦を主眼とするのか。
それは、どのあたりが面白いのか。
そこを、考えなければ、ゲームとしては成立しません。
次回以降は、この点をもっと煮詰めていくことにしましょう。
(*1) 冷静に考えると、DQモンスターズDSにすれ違い対戦実装されそうな気もするなあ……(笑)。
まあでも、配合・データ交換にとどまるかもしれないし、ま、いいか。