地元の彰化に暮らしていた時、「鍋焼意麺」という料理を売っているのは、「太平洋」や「大西洋」という喫茶店くらいでした。
子供の頃から、学校の近くには絶対に「太平洋」や「大西洋」という喫茶店があります。
ドリンクスタンドが今のように流行っていない時代に、放課後に友達と一緒に「太平洋」や「大西洋」からドリンクを買ったり、集会したりするのは、贅沢でした。
まるで、あの時代の学生たちのスタバ。
「太平洋」や「大西洋」はドリンクだけではなく、かき氷と鍋焼意麺も売っていますから、私にとって、鍋焼意麺は「太平洋」や「大西洋」限定のような料理。
高雄や台中で暮らしている時代には、鍋焼意麺の専門店がありますが、やっぱり限定的な雰囲気がありますが、台南に来たら.......
なんと、7割の飲食店が鍋焼意麺を売っているのです!
伝統的な麺店はもちろん、朝食店、鍋の店、和風のレストランなども、ほぼ全員鍋焼意麺を売っています!
そして、半分以上は地元の彰化、高雄と台中で食べた鍋焼意麺よりおいしいです。
出汁がおいしくて、意麺の食感もちょうどいいです。
台南以外の場所の鍋焼意麺は、最初おいしかったですが、半分食べたら意麺が柔らかすぎて飽きましたが、台南の意麺は作り方が違うかもしれませんが、最後までおいしく食べれます。
それも、当たり前ですね。
みんな売っている料理だから、頑張らないと誰も食べませんよ。
でも、台南人は特に鍋焼意麺が好きなわけではないと思います。
「鍋焼意麺は台南の名物!」って言うのは、私のような外来者や観光客だけです。
台南人は、「食事を考えるのが面倒くさい時には、とにかく鍋焼意麺」という感じで食べているらしいです。
だから、どんな店でも鍋焼意麺を売っていますね。
例えば、カップルの片方が和風の食事を食べたいけど、もう一方は和風の食事を食べたくないけど、特に食べたいものがないから、とにかく、鍋焼意麺を注文しようというのが、便利です。
そしてね。
実は飲食店がみんな最初から鍋焼意麺を売っているわけではありませんね。
でも、個人的な経験ですが、来客数が少ない飲食店は、大体オープンして半年間くらいに、「鍋焼意麺、発売!」という赤い布の看板をつけます。
なんか、「鍋焼意麺」は台南で飲食店としてサバイバルするコツのようです。